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萩原からなんて言われたのか、は後で聞くとして、汗だくな松田をお風呂に押し込んだ。

一応、萩原には「松田帰ってきたけど、なんて言ったのよ、今にもキレそうだった」とメールを送信。

本当はご飯先にしてもらって、私も食べて帰ろう、とか思ってたけど予定が狂ってしまった。仕方がないので帰りは車出してもらうことにして、ご飯の準備を始める。

自分のお箸は持ってきている。皿は使えれば何でもいいや、と思ってあるもので作れそうなメニューにしたのだ。
そんなこんなで、意外にもすぐ上がってきた松田の気配を察知し、「飯出来たぞ〜〜」と準備しながら声をかける。


「ちょっと、無言なの何?!文句は座ったら聞くから、はい。あんた待ってたからお腹空いてるんだよ〜」


あまりにも静かな松田に不審がる。萩原、本当にこれで大丈夫か。心の中の萩原に問いかける。
お腹空いているのは本当だし、松田をひとまず座らせた。
この際、私だけでもご飯にありつこうと手を合わせる。



「いただきます〜」
「………お前なんでそんな寛いでるんだよ?!?!」
「萩原から聞いてないの?”俺からの生もの贈り物あるんだけど、陣平ちゃん家に置いてきちゃった。今日は取りに帰ってね”なんて。で、帰ってきた松田にどっきり。」


やっと状況を飲み込んだのか、突っ込んできた松田に萩原と相談したときの台詞を言った。
家に帰ってきた松田を見る限り、萩原は違う嘘をついたのはわかっている。
そんなことだろうとは思うが冷めないうちにご飯を口に運ぶ。

あ、おいしく作れた〜と自分で自分に感心する。



「んなことだったら、帰ってこねえよ。」
「え〜なんて聞いたのさ、それに早くご飯食べなよ。これ上手くできた」


もったいないでしょう、と皿に目を向けると松田も食べ始めた。
めちゃくちゃ何か言いたげに見てくるけど、それは萩原に言ってくれ、そう思いながら美味しく完食したのであった。




後日萩原にメールを見せてもらったのだが、

”緊急事態、Aちゃんが倒れたから陣平ちゃん家に運んだ!勝手にAちゃん家に入るわけにも、俺ん家に連れて行くのも気が引けたから、頼んだ!俺は一瞬買い出しに行く!なんで、冷蔵庫なんもねえんだ”

だった。松田、それで焦って帰ってきてくれたんだ。悪いことしたな。。いや、萩原のせいじゃん。と思ってはいるが嬉しかったので顔がにやけたのであった。




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ilem(プロフ) - エリザベス女王さん» ありがとうございます!引き続き更新の方、お待ちいただけけると幸いです。 (2022年8月2日 15時) (レス) id: 3a807c90bd (このIDを非表示/違反報告)
エリザベス女王 - あら夢主かわいい、、、!更新頑張って!応援してます! (2022年8月2日 10時) (レス) @page29 id: c75fcc9307 (このIDを非表示/違反報告)
ilem(プロフ) - エリザベス女王さん» 初めまして!嬉しいコメント、ありがとうございます!引き続きよろしくお願いします✨✨ (2022年7月31日 13時) (レス) @page27 id: 3a807c90bd (このIDを非表示/違反報告)
エリザベス女王 - どうなるのか、、、気になります!松田さん可愛いですね💕更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2022年7月31日 12時) (レス) @page27 id: c75fcc9307 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ilem | 作成日時:2022年7月25日 22時

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