X.Y.Z.【松田陣平】

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秋の終わり、冬の始まり。
クリスマスに向けて出会いを求めている男女の集まり。


萩原｢今日はお集まりいただき、ありがとうございまーす！｣


萩原主催、警察官とキャビンアテンダントの合コンが始まったのである。確かに警察官は優良物件かもしれない、キャビンアテンダントは美人の集まりかもしれない。良いのかこれで、なんて頭を抱える。私は同期が変なことを口走らないか心配で参加しに来た。松田は行かねぇよって吠えてたけど、私は行くって言ったら、ついていくとぶっきらぼうに返された。



・



｢おいしい…！｣


私は何故か誰からも声が掛けられないので、とことん美味しいご飯に食らいついている。まあ、隣に座ってガン飛ばしている男のせいなんだが。そんなに分かりやすく牽制しなくても、私は松田が好きですよー。なんて言わないけど。


｢松田もお酒ばかり呑んでないで食べなって、はい。これ美味しいよ｣
｢おうよ｣


美味しいものは追加で頼んで、松田の前に置く。合コンに興味がないとはいえ、人間としての印象って大事なわけで、にこにこご飯をべていた。

始まって1時間、一旦お手洗いに立ち上がったとこでことが始まった。


・




「ただいま、、、って」



戻ってきたときに聞こえてきた会話と松田と萩原と同期が一緒にいることで頭を抱えた。



【数分前】


「松田くん、萩原くん、Aの幼馴染だっけ？Aの彼氏について知らない？」
「は？」
「え、知らねえんだけど？！」



萩原、今世紀最大の驚き、再来であった。




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