空アルif 夢主が草薙の彼女だったら ページ11
※もし空アルの夢主が遊作では無く草薙と付き合っていたら
｢翔一さん｣
草薙の自室。座ったままPCで作業を進める草薙の後ろでAは彼を呼ぶ。草薙はその甘ったるい声に、一息ついて手を止めた。
｢どうした、A｣
｢む、わかってるくせに…｣
｢はは、悪い悪い｣
振り向いた先、草薙は頬を膨らませた姿のAの頭を撫でる。二人は俗にいう年の差カップルで。高校生のAと二十歳過ぎの草薙、外に出ると兄妹に間違えられることも少なくはない。
｢翔一さん…すき…｣
｢今日は随分甘えただな｣
｢だって、今日は全然構ってくれないから。さみしい…｣
拗ねるAが可愛くて、草薙は思わず衝動的に抱きしめた。彼女の小さく、柔らかい体を包み込み、額に軽いキスを贈る。
｢俺も好きだよ、A｣
｢ふふ、うれしい｣
草薙は微笑む彼女の唇を自身の唇で塞ぎ、目を閉じる。柔らかい唇をむしゃぶりつくように求め、舌でAの唇を突っつく。少し開いたそこから舌を入れこみ、口内をかき乱す。彼女の柔らかく温かい舌が絡み合い、ぴちゃぴちゃとふたりの間から水温が鳴った。Aは、息苦しさから草薙のシャツを微かに握りしめ、彼の思うがままに従う。しばらく続いた行為は草薙が満足するまで続き、離れた頃にはAは生理的な涙を零しながら息を吐いた。
｢…翔一さん、あのね｣
｢ん？｣
息を整えた彼女が先に言葉を口にし、草薙は首を傾げる。Aは彼に抱きつき、肩口に顔を埋めた。
｢もし、私が本当に自分を思い出せたら…。本当の草薙Aになりたいな…｣
Aの言葉に息を止め、心臓がとくりと大きく動く。草薙は拒絶を怯えて震える彼女の髪を優しく撫でた。記憶が無いAは偽名として、自分と同じ苗字を使っている。戸籍もわからない彼女。もし思い出せた時に…ということ。それは。
｢すぐにだって同じ名前にしてやりたいくらいだ。Aこそ、自分を思い出した時に俺を捨ててくれるなよ？｣
｢っ！すてない！！私には翔一さん…と遊作しかいないもん…｣
勢いよく顔を上げたAが視線を彼へと移す。彼の紺桔梗色の瞳が優しげに細められると、ぐっと息を飲んだ。自分がこう言うと分かっていていて言わせる。ずるいなぁ。
｢今度、ペアリングでも買いに行こうか｣
｢それって…｣
｢予約、な｣
ゆっくりと呟いた彼にAは目頭が熱くなる。うれしいと頬に雫を伝わせるAの前、それを拭う草薙が唇をほころばせた。
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しゅりんぷ(プロフ) - 凌さん» リクエストありがとうございます。了解しました。小説が出来次第上げさせていただきます。 (2021年10月5日 2時) (
レス) id: fea4bb2672 (このIDを非表示/違反報告)
凌 - play maker側の女主人公がリボルバーに奪取され愛されるお話をお願いします。 (2020年10月9日 10時) (レス) id: 0f75895f1e (このIDを非表示/違反報告)
しゅりんぷ(プロフ) - ねこみこさん» リクエストありがとうございます。ハノイの女子隊員リア凸了解しました。出来次第随時更新させていただきます。これからもどうぞこの小説をよろしくおねがいします。 (2018年10月13日 18時) (レス) id: 9546177262 (このIDを非表示/違反報告)
しゅりんぷ(プロフ) - 加藤琉那さん» リクエストありがとうございます。了解しました。小説が出来次第上げさせていただきます。 (2018年10月13日 18時) (レス) id: 9546177262 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみこ(プロフ) - リクエストさせていただきます。遊作とハノイの女子隊員のリア凸で (2018年7月22日 13時) (レス) id: 185c2ad794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅりんぷ | 作成日時：2017年10月6日 22時
