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六. ページ6
芹雫に逃げられた赤也は、諦めてはいなかったが、一度家に帰ることにした。
「あ〜……もっと話したかったんだけどなぁ〜……」
女嫌いの彼が、女子相手にそう言うのは不向きな感じがするが、赤也は、一目見たときから彼女に惹かれた。
「一目惚れ」……と言うのが一番近い。
「……はぁ〜……また、会えっかな……」
何てことを呟き、家の中へと入っていった。
入ると必ず母が赤也に学校での出来事を聞いてくる。
赤也は勿論めんどくさいわけで、いつもテキトーに流して自分の部屋に戻っている。
「うるせぇお袋だな……」
部屋に戻るなり呟いてベッドに身を放り投げた。
そして今日会った少女の名前を口に出して呟いた。
「華茜、芹雫か……」
少しだけだが、赤也はにやついているように見えた。
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作者名:雪女神 | 作者ホームページ:赤朱緋紅青蒼碧緑翠翆碧藤紫菫桃桜
作成日時:2018年4月22日 1時