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五． ページ5
赤也と別れた芹雫は、この街に着て初めて暮らす家の真ん前にいた。
表札はきちんと「華茜」と書かれていた。
「ここが私の住む家かぁ〜……」
芹雫は少し大きめの家を見つめた後、扉を開いて中に入った。
中は凄く綺麗に整備されていた。
「すごぉ〜い……！」
芹雫は感動の声をあげて家内を少し走ってみた。
「すごいなぁ……」
目を少しだけ細めて天井を見上げる。
そこには、ダイヤモンドのようにキラキラ輝くシャンデリアがあった。
ここまで来ると豪邸に近かった。
「もうお父さん、こんなに大きくしなくても……あれ？」
そこまで言って芹雫は考え始めた。
(お父さん……？って誰だっけ……？そもそも、私にお父さんなんて……)
「あぁーっもう！考えるのやめやめ！」
これ以上はダメだと判断したのか、芹雫は頭をブンブン振って考えるのをやめた。
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作者名：雪女神 | 作者ホームページ：赤朱緋紅青蒼碧緑翠翆碧藤紫菫桃桜
作成日時：2018年4月22日 1時
