【テニプリ】越前リョーマの大切な人は･･･ (ページ19)

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１８話ページ19

no-side

リョーマVS荒井。

ガットが緩くてガタガタなフレームのラケットを使っていると、いくらリョーマでも簡単に使いこなせる訳では無かった。

堀尾「やっぱりあんなラケットじゃ無茶だったんだ･･･」

何度やっても返すボールはことごとくアウト。

堀尾「ダメだーっ！全然コントロールきかないじゃん！」

乾「まともに打ったって無駄だろうな」

菊丸「そだね」

不二「うーん･･･あんなガットじゃまずスピンはかからないよね」

ﾘｮｰﾏ「ふーん、なる程ね」

ガットを叩き、何かコツを掴んだようなリョーマ。

荒井「バカが、強がりやがって･･････てめぇに勝機はねぇだろうが!!」

次の瞬間、荒井が打った球が

自分のコートに帰ってきた。

｢｢｢打てた!!?｣｣｣

菊丸「おー、体全体回転させてスピンをかけたよ。やるじゃん」

「マジかよ!? あのボロラケットで打ち返しやがった！」

「意外とボロくないのか？」

「いや、そんなことないだろ、インパクト音は変だぜ！」

「えーだってあの打球･･･めちゃくちゃ速かったよな!?」

ユリカ「･･････遅っ」

ユリカがぼそっと呟いた言葉は、誰にも聞かれていない。

荒井「ふ･･･ふざけるな!! １球返したからって･･･」

しかし次もリョーマは見事ショットを決めた。

荒井「(そんなバカな！あのラケットでこんな球が･･･)」

不二「ｸｽｯ･･･弘法は筆を選ばずってやつ･･･かな」

乾「来るな･･･あいつ」

菊丸「ああ･･･」

荒井「(このまんまじゃこっちがさらし者じゃねーか!!)

くっ･･･!!」

その時、荒井のズボンのポケットからボールが転がり落ちる。

ﾘｮｰﾏ「そのボール邪魔だね」

リョーマの打ったスマッシュが、コートに落ちたボールにヒットした。

堀尾「越前のやつ、もうあれをコントロールしてるんだ･･･!! カゴにスマッシュを決めた時みたく!!」

「スゲェあの１年!!」

「本物だ!!」

海堂「バカバカしい･･･２年の恥さらしやがって！」

不二「海堂･･･」

海堂「･･････便所ッスよ」

ﾘｮｰﾏ「さあ、こんなもんで準備体操は終わり」

荒井「なっ･･･」

ﾘｮｰﾏ「最後までやってもらいますよ、先輩」

荒井「ハハハ･･･おいおい、もういいじゃねぇか･･･」

ﾘｮｰﾏ「やだ！」

大石「どう思う？手塚」

手塚「･･･規律を乱す者は許さん。全員走らせておけ！」

文字数ェ･･･