【暗殺教室】マイペースな美少女はE組 (ページ41)

今日:21 hit、昨日:0 hit、合計:45,450 hit

夏の時間(３) ページ41

刹那は唇を見せたくないため、隅に座って本を読んでいる狭間の隣に座って、一緒に本を読み始めた。

狭「あら、なんの本読んでるの？」

『闇の女王』

狭「闇の女王……闇を気に入るなんて、貴女とは気が合いそうね」

『ん…そう?』

狭間と刹那は楽しく本の話題に盛り上がっているのだが、殺せんせーのうるさいホイッスル音にうんざりしてきたのか、プールの方を睨み付けている。

狭「うるさいわね……」

『それだけ皆がルール守ってないんでしょーね。……いや、殺せんせーが過保護なだけか』

倉「カタいこと言わないでよ殺せんせー。水かけちゃえ！」

倉橋が殺せんせーにバシャッと水をかける。
殺せんせーが発した声は……

殺「きゃんっ」

……だった。

一速く泳いで殺せんせーのもとに行ったカルマは、台を揺らして殺せんせーを落とそうとする。

殺「きゃあッカルマ君揺らさないで!! 水に落ちる!!」

いくら揺らしても殺せんせーが粘るので、背後から台に登った刹那が、殺せんせーをドンッと押して無理やり落とした。

殺「にゅやぁッ!?」

『………殺せんせー、泳げないの？』

殺「ｷﾞｸｯ)……いや別に泳ぐ気分じゃないだけだし。水中だと触手がふやけて動けなくなるとかそんなんじゃないし」

『だってビート板持ってるし、泳ぐのかなって』

殺「いやこれふ菓子です」

『うん、知ってた』

殺「にゅやッ!?」

.

殺せんせーの弱点23

泳げない。

クラスの大半は直感した。

今までの中で一番「使える」弱点なんじゃないかと。

水殺。

この夏の研究のひとつになりそうだ。