昔の時間(2) ページ36
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私が庭で遊んでいたある日の事。
突然2、3人ほどの男性が私の家に押し寄せてきた。
「おい、お前等んトコのガキ寄越せって言ってんだろ」
本能で、そいつらは危険だと感じた。
それと同時に、袂から小さく光る鋭利なものと銃機らしきものを見つけた。
『(このままじゃっ…お父さんとお母さんが!!)』
あの時のどうしようもない私は、助けなきゃというバカな一心で男達の前に出た。
『わた、しに……ようがある、の……?』
男等から見れば、私は息が少し途切れており、言葉も途切れ途切れ……。
すぐに弱っていると判断されるだろうね。
男等はニヤリと笑うと、まだ小さい頃の私の首辺りに、袂から見えた鋭利なナイフを当てた。
「おい、お前等。このガキ渡してくれればお前等の命は助けてやるよ。
だが、このガキを庇うってならお前等の命は無[ね]ぇ」
母「なっ……」
父「くっ……」
両親は一瞬驚いた顔をしたが、すぐにもとに戻り、何かを決意した顔つきになった。
母「そんな事させないわ。
あなた達には絶対に刹那を渡さないし、私達もあなた達に殺られるつもりなんて微塵も無いわ」
父「ああ」
父と母は物凄い勢いで男共を倒していった。
防衛省で働いていたお父さんさんはともかく、お母さんがこんなにも強い事に当時すごく驚いていた。
このままいけば勝てる。
そう思っていたのに……………
母「っ__刹那!!!!!!!!!」
突然お母さんの声が聴こえたかと思って振り向くと……
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バァンッ
私が見たのは、銃弾に貫かれた母。
そして、こちらに気をとられて不意を突かれ、刃に貫かれた父だった……。
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作者名:雪女神 | 作成日時:2018年9月17日 17時