【暗殺教室】マイペースな美少女はE組 (ページ33)

今日:33 hit、昨日:0 hit、合計:45,462 hit

小鳥遊の時間(１) ページ33

.

「烏間の補佐」という事で来た鷹岡明。

甘いものやスイーツを提供し、さらのフレンドリーに接する事で、生徒達の心を掴んだようだが……

もちろん面倒事が嫌いな刹那が出るはずもなく、カルマと一緒にサボりを決めてどこかに溶け込んだ。

業「珍しいね。刹那ちゃんが誰かを誘ってサボるなんて」

『何、悪いの…？』

業「別に悪いってわけじゃないよ;;」

『……ふぅん』

しばらくスマホの画面を見つめていると……

『……ねぇカルマ』

業「ん、なに？」

カルマの方に顔を向けた。

『私の名字の意味、知ってる？』

業「刹那ちゃんの名字……？
「小鳥遊」の？」

『そ…。

私の名字、「小鳥達(ことりあそび)」って書いて「たかなし」って読むでしょ。

意味は、鷹が居ない世界で小鳥達が楽しく遊んでいるって事。

何でも「鷹」がつく人に関係あるのか分かんないけど、鷹岡は嫌いかな……』

話している彼女の全表情は伺えないが、目はとても切なくて儚い、美しいものだった。

業「刹那ちゃん……」

『……………………さ、この話終わり』

無理やり話を終わらせ、刹那はカルマの近くで横になって眠り始めた。

数秒経った後にはもう、刹那は夢の世界へと旅立っていた。

業「……はぁ、人の気も知れないで…」

嫌味っぽく聞こえる台詞に対し、彼女の眠る顔を見つめる彼の顔は、ほんのりと赤く染まっていた。

.