第２８話 ページ30
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雨「……来た。」
今相手しているのは、魚なのかワニなのか分からない問スター。
みんなは動揺しているみたいだけど、私は気にせずこの問４を殺す。
問５も問６も、この調子でどんどん。
問11に来てはじめて気が付いた。
今回のテストが、範囲を変えられていた事に……。
それでも私はお構いなしに問題を解いていく。
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結果は悲惨だったらしい。
私の結果は
国語99点
数学100点
社会100点
理科98点
英語99点の496点
学年で２位となった。
一方で殺せんせーが、黒板の方に顔を向けてひどく落ち込んでいる。
殺せんせー「……先生の責任です。
この学校の仕組みを甘く見すぎていたようです。
……君達に顔向けできません。」
同時に殺せんせーに向かって飛んでいくナイフ。
投げた犯人は、言わずともわかるカルマ。
業「いいの〜？
顔向け出来なかったら俺が殺しに来んのも見えないよ？」
殺せんせー「カルマ君！！
今先生は落ち込んで……」
殺せんせーの言葉を遮って、カルマが自分のテスト用紙をバサッと投げて先生に見せた。
ていうか、あれ５枚じゃなくない？
業「俺等問題変わっても関係無いし。
ね？ ウルルちゃん。」
雨「え…。」
まさかと思って自分の机を確認すると……。
私のテスト用紙が無かった。
何してくれてんの……。
そんな私の気持ちを無視して、カルマが続けた。
業「俺の成績に合わせてさ、あんたが余計な範囲まで教えたからだよ。
だけど俺はウルルちゃんがE組を出ない限りここに居るつもりだよ。
前のクラス戻るより、暗殺の方が全然楽しいし。
ま、ウルルちゃんが出ていくなら、話は別だけど。」
雨「……私は死んでもあっちに戻りたくない。」
あんなところ……人の事を努力なしに天才になったって言ってる人達のところなんかに戻るもんか…。
業「…で、そっちはどーすんの？
全員50位に入らなかったって言い訳つけて、ここからシッポ巻いて逃げちゃうの？
それって結局さぁ、殺されんのが怖いだけなんじゃないの？」
カルマが得意の挑発を仕掛けた。
殺せんせーは怒るだろうね。
殺せんせー「にゅやーッ！！ 逃げるわけありません！！
期末テストであいつらに倍返しでリベンジです！！」
この後一気に笑いが起きたのは、言うまでも無さそう……。
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作者名：雪女神 | 作成日時：2018年9月8日 20時
