【テニスの王子様】~恋と病~恋愛物語【切原赤也】 (ページ8)

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その頃、立海では。
「なぁ、ジャッカル」
「何だ？ブン太」

赤い髪の、ガムを噛んでいる少年・丸井ブン太が、隣にいるジャッカル桑原に言う。

「最近、赤也の奴遅刻しなくなったよな」
「…確かにな」

この２人は、赤也の無遅刻に少々驚いていたようだ。

「なんつーか…変わりすぎだろい」
「…あぁ」

そんな雑談をしながら、２人はラケットを持って部室を出た。

「じゃ、サーブは俺からな」
「はいよ」

栗原家。
ピンポンと、インターホンが鳴った。

「亜美～、いるか～？」

赤也は、自分の母から頼まれた小物を持って亜美を呼んだ。

「いるよ～」

扉が開いて、私服姿の亜美が出て来た。

「あ、頼まれたもの持ってきてくれた？」

亜美が聞くと、赤也はおう！と笑って亜美に小物を渡した。

「赤也、これから部活でしょ？ごめんね、持って来させちゃって」
「全然気にしてねーから大丈夫だって！」

二カッと笑う赤也に亜美は、そっかと言って笑った。

「でもそろそろ行かないとまずいんじゃない？」

スマホのホーム画面にかかれたデジタル時計を見せた。
そこには、８：４７と映された現時刻が…。

「やっべぇ！！幸村部長に殺される！？」

赤也は顔を真っ青にして、急いで学校に行く準備をした。

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