幸福と堕落�将� ページ20
改札まで案内してもらって、そこからの路線も教えてもらった。
大丈夫。ちゃんと覚えたからもう迷わない。はず！
「じゃあまた。土曜日にね。」
『はい。ちゃんと午前中に起きますね。』
そんな軽口に二人で笑った。
・
・
・
『ただいま。』
最寄り駅まで電車で帰った後、そこに止めておいた自転車をトばして帰ってきた。
「おかえり。今日のテストは返ってきた？」
あいつのそんな声で一気に現実へと引き戻される。
そうだ。これがあった。
『ごめん。返ってこなかった。』
「何でそこで謝んの。今日は返ってこなかった、だけでいいやろ。
そこで謝る必要性が僕にはわからない。」
ああそうだね。そうでしょうとも！！
なんか知らないけど、お前の不機嫌をこっちにぶつけんじゃねえよ！
『そうだね。次からはそうするよ。』
それでも笑顔を作って、返事をする。
「言われんでも、自分でそれぐらい考えてやってくれ。」
『うん。』
リビングの扉を閉めるそのすぐ後に真顔に戻る。
再び肺の中にどろどろとした空気が渦巻いていくのを感じながら階段を上る。
二階までいくと、親の部屋にいた母が顔をのぞかせた。
「大丈夫？」
そうこっちの目を見て聞いてくる。
その目をたっぷり三秒は死にかけた覇気のない目で見つめ返し、
はっきりと、
『大丈夫じゃない。でも、しょうがないでしょ？何言っても話が通じない人なんだから。』
そう返した。
母は少し驚いたように目を見開くと、こちらに近づいてきて私を抱きしめようとする。
その手をよけて、
ごめん。しんどいから。
そう言えば、悲しそうな顔をした。
駄目だ。
返ってきてから親の一挙一動がすべて私をイライラさせる。
ああ、くそっ。
めんどくさい。
・
・
そうだ。だから私はこの家に帰りたくなかったんだ。
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MIEL(プロフ) - ちーちゃんさん» なんて嬉しいことを言って下さるんですか！！私を褒め殺しにするつもりですか！←ツンデレかよ。ありがとうございます！頑張ります！！！(色々と) (2017年9月25日 3時) (
レス) id: 839cbe8fd9 (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん - MIELさん}いえいえ！こんな素敵な作品を応援しない何てことはないですよ！！(* >ω<)頑張って下さい！ (2017年9月24日 21時) (レス) id: b018cf85ec (このIDを非表示/違反報告)
MIEL(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます！！ドラマなんて・・・！私にはもったいない言葉です！(と言いつつすごく嬉しい)更新頑張ります (2017年9月16日 19時) (レス) id: 839cbe8fd9 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - すごいドラマを見てるような感じで、感動して泣きそうになりました。これからも更新頑張ってください！ (2017年9月16日 10時) (レス) id: 4d52058f41 (このIDを非表示/違反報告)
MIEL(プロフ) - せーさんさん» ありがとうございます！！そう言っていただけると凄く嬉しいです！更新頑張ります！！！ (2017年9月10日 22時) (レス) id: e04f52e7c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIEL | 作者ホームページ：
作成日時：2017年8月24日 14時
