幸福と堕落�将� ページ12
死んだのだと思っていた。
・
・
目が覚めたら、生きていた。
信じられなくて、信じたくなくて。
少し泣きそうになったけど、
目が覚めた後すぐに声を掛けてきた目の前にいる男の人が気になって我慢した。
『あの、え、あ、貴方は？すみません。』
そう聞いた。
すいませんと言うのはもう癖になっていた。
部活の人にも、親にも謝ってばかりいた。
きっとこの人も迷惑しているのだろう。私なんかに関わってしまって。
「あ、僕黒崎光って言います。君は？」
まさか、名前を聞かれるとは思わなかった。
『え？あ、えっと柊木紗世と言います。あの、一体これは、どういう。』
どうせすぐに記憶から消える。
答えを返してくれたんだ。旅の恥は掻き捨てとも言うし。
死ねなかったのは分かった。
飛び降りる前に来てた手の傷が少しピリピリしてるから夢というわけでもないだろう。
状況が知りたい。
死ねなかったのならば時間までに家に帰らなければいけない。
「あぁ。えっとね、簡単に言うと僕が歩いてるところに君が落ちてきて、
それを僕がキャッチした。っていう感じ。」
・・・つまり私が飛び降りたところでちょうど黒崎さんが通りかかって、
落ちてきた私を受け止めてくださったと。
そうなると、黒崎さんは私が自 殺しようとしたことを知っている。
しかし、それよりも
『黒崎さん、お怪我は？』
私も最近あまり食事がのどを通らずにやせたとはいえ中学三年生。
さらに記憶がないのは途中で気絶したということだ。
意識がない身体というのはとてつもなく重い。
それを受け止める方も無事ではないはずだ。
黒崎さんは大丈夫なのだろうか。
「ああ、ちょっと背中が痛いだけで怪我はないから大丈夫。」
全然大丈夫じゃない。
『私のせいでそんな、大丈夫じゃないです！！』
「んー、じゃあさ！僕の家来れる？大丈夫、変なことはしないから。
僕の背中と、君の手の手当てもかねて。」
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MIEL(プロフ) - ちーちゃんさん» なんて嬉しいことを言って下さるんですか！！私を褒め殺しにするつもりですか！←ツンデレかよ。ありがとうございます！頑張ります！！！(色々と) (2017年9月25日 3時) (
レス) id: 839cbe8fd9 (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん - MIELさん}いえいえ！こんな素敵な作品を応援しない何てことはないですよ！！(* >ω<)頑張って下さい！ (2017年9月24日 21時) (レス) id: b018cf85ec (このIDを非表示/違反報告)
MIEL(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます！！ドラマなんて・・・！私にはもったいない言葉です！(と言いつつすごく嬉しい)更新頑張ります (2017年9月16日 19時) (レス) id: 839cbe8fd9 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - すごいドラマを見てるような感じで、感動して泣きそうになりました。これからも更新頑張ってください！ (2017年9月16日 10時) (レス) id: 4d52058f41 (このIDを非表示/違反報告)
MIEL(プロフ) - せーさんさん» ありがとうございます！！そう言っていただけると凄く嬉しいです！更新頑張ります！！！ (2017年9月10日 22時) (レス) id: e04f52e7c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIEL | 作者ホームページ：
作成日時：2017年8月24日 14時
