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そして、ついに迎えた、デート当日。
待ち合わせは10時なんだけど、かなり早めに着いた。
楽しみすぎて、なかなか寝れなくて、睡眠時間は3時間しかとれなかったけど、風磨先輩と会えるって考えたらめちゃめちゃ元気です、大丈夫です。
きっと風磨先輩は早く来るかな、って思って手鏡を持ち、最終確認。
いつもと同じメイク、今日は時間をかけて、ていねいに。
風磨先輩がロングヘアが好きって言うから伸ばしていた髪は下ろして、ゆる〜く巻いてきた。
うん、完璧!
『きっと風磨先輩惚れちゃうだろうな〜!』
なんてふざけた独り言を呟くと、
「…惚れねえけどな」
風磨先輩に聞かれてました。
恥ずかしっ!
『うぇ!?ふ、風磨先輩、おはよ、ございます、』
「はよ、てかお前何時からいるわけ?まだ待ち合わせ30分前なんですけど?」
『9時からいましたよ、風磨先輩より早く着きたかったので』
笑顔のまま言うと風磨先輩は深いため息をついた
「意味わかんねぇ…普通逆だろ」
『このご時世に男とか女とかの固定概念はナンセンスですよ! 私が風磨先輩を待つドキドキを味わいたかっただけなんで。』
「…まぁいいけど、朝でも女が1人って危ねぇだろ、俺の時はちゃんと待ち合わせ時間に来い」
はい胸きゅん。
心配されるのとか、女の子弱いんですよ!
『心配してくれてるんですか?嬉しい!』
「ま、お前を誘拐なんかする物好きいねぇか。」
『うっ…そーです、私なんか風磨先輩しかもらってくれる人いないんですよ、てことで、結婚しましょ!そしてその後に沢山デートしましょう!』
「しないって、それか来世で」
『私は来週とかがいいですけどね』
なんていつものように話したとこで。
いや、習慣になってるのは良くないけど。
結婚したいのは本気だし!!
「ほら、行くぞ」
…と、風磨先輩は手を差し出してきた。
『え!!いいんですか!!』
「…特別な」
あぁ、胸のドキドキがとまらないです…。
『あぁ…風磨先輩…好きです…』
今日は手を繋いだ記念日、ふふ。
「お前手汗酷すぎ離すぞ」
『ひどい!緊張してるからしょうがないです!てか乙女にいう言葉じゃないです!!』
はい、通常営業です。
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☆ - 2【と多分初めて二ヶ月目くらい】→と多分始めて、 12【思いがけない言葉が帰ってくる】→返ってくる、 17【やっぱ中島先輩に聞けやばよかったかな】→聞けばよかったかな、 23【今日は修学旅行開け】→修学旅行明け だと思います。お話面白かったです! (2019年6月1日 13時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
hiKaru(プロフ) - 泣いて、笑って、感情ぶっ壊れました、ニヤけが止まりませんでした← 最高でしたありがとうございます! (2019年5月20日 10時) (レス) id: 2ea4cac407 (このIDを非表示/違反報告)
せーら - ちゃんと*で書いてくださってありがとうございます。これからもルールは守っていきましょうね! (2019年3月17日 15時) (レス) id: 900ba05975 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - 小鳥遊さん» とても面白かったです!! (2019年3月16日 13時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
せーら - すごく面白いんですが名前は忘れましたが何年か前の少女漫画と内容がほとんど一緒ですよね?もしかしたらパクリかと勘違いしてしまう方がいるかもしれませんので参考にしたなら参考にしたということでタグ付けしてはどうですか?でも、とっても面白かったです! (2018年9月2日 23時) (レス) id: 9c6b8d89a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小鳥遊 | 作成日時:2017年12月18日 0時