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『あ〜…やっぱりいい』
相談して迷惑かけたくないし、心配もかけたくない
甘「私って、そんなに頼りないかしら…?」
『ああっいやっそういうのじゃなくて!』
甘「私、海斗が苦しんでいる姿を見たくないの」
『!』
甘「だから、お願い。悩んでいるなら相談して?頼って?」
『…』
『じゃあ言うよ』
甘「うん」
『俺、学校で“疑われてる”んだ』
甘「“疑われてる”?どういうこと?」
『俺のクラスの男子の机に“死”って書いてあったんだって』
『でもその犯人が俺だ…って』
あれ?視界がぼやけてきた
『俺…書いてないのに…勝手に犯人だって…みんなの視線が痛いよ、怖いよ』
甘「っ!」ドクン
ギュウッ
甘「今まで苦しかったよねっ怖かったよねっでも学校に行ってたんでしょ?えらいわっよく頑張ったわねっ」
甘「(海斗が泣いたら私も泣いてしまうわ…すごく今、“守らなきゃ”って…この子、繊細なのよね。間違った事をしたら壊れてしまいそうで…)」
甘「にしても誰かしら。海斗のことを疑っている人は。誰であっても許さないわ。私そういう人にはキュンキュンしないの」
『…でも、信じている人は一人いる』
甘「誰かしら?」
『冨岡先生』
甘「ああっあの人ねっでも珍しいわね」
『えっ珍しいの?』
甘「ええ。疑われてる人にはあんまりよく思わない先生だから…」
『そうなんだ』
じゃあ、なんで俺を信じてくれているんだろう
甘「でもっ私は絶対やっていないって信じてるから!」
『うん、ありがと』ニヘ
甘「ッ!」ドクン
甘「(何かしら…この感じ…襲ってしまいたい…私だけのモノにしたいわ…)」
甘「…」ソッ
『へ?』
ななな何々?
なんか急に俺の頬に手を包んできたんですけど?
『み…蜜璃?』
甘「…」ボー
だっだんだん近づいてくるっ
キスされそうっ
お願いだからやめてっ
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あんみつ - 青月争さん» 本当にありがとうございます!励みになります!更新頑張ります! (2020年11月23日 22時) (レス) id: 0a07c79fe0 (このIDを非表示/違反報告)
青月争 - もろ好みのお話です!更新気長に待ってます♪ (2020年9月24日 21時) (レス) id: 9ede796b6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんみつ | 作成日時:2020年7月12日 13時