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そこから噂は一気に広まった
善「な、なあ…海斗…?お前疑われてんぞ?」
『ああ。知ってる』
善「俺は…信じてるからな?」
ほら、嘘ついた
わかってるよ、本当は疑ってるって
バレバレだよ
冨「おい、海斗。少し時間いいか?聞きたいことがある」
『ッ!はい…』
ほらな
わかってた
善「あ…海斗っ」
『ちょっと行ってくる』
そりゃあ誰だってショックだよな
友達がやったって疑われてるのなんてさ
冨「お前…本当にやったのか?」
『やっていません』
冨「そうか…わかった。ありがとうな」
『えっ?疑ってないんですか?』
えっ?終わり?
色々な事聞くんじゃないの?
冨「?ああ。やってないって信じているからな」
『!』
信じて…る?
俺を?
『どっ…どうしてそう簡単に信じられるんですか?』
冨「海斗はそんなことする奴じゃないってわかってるからな」
『…っ』ポロポロ
俺はこらえきれなくて泣いてしまった
冨「!?どうしたっ?急に泣いて」
『ウッ…ビックリしたっ…ヒック…急に俺がやったみたいになって…怖かった…ッ…ですッ』
冨「…」
ああ…情けない
きっと冨岡先生呆れてんだろうな
ギュッ
『!?』
冨「泣き止むまで…落ち着くまでこのままでいい」
『っ…!ウッ…ヒック…ううッ…』
暖かい
この温もりにずっと触れていたい
『…落ち着きました。ありがとうございました』
冨「ああ。それはよかった。また呼び出すかもしれない。その時はよろしく頼む」
『はい、わかりました。本当にありがとうございました』
冨岡先生優しかったな
暖(あたた)かかった
冨岡先生は信じてくれてるんだ
いつまでもウジウジしていられないな
よしっ頑張ろ
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あんみつ - 青月争さん» 本当にありがとうございます!励みになります!更新頑張ります! (2020年11月23日 22時) (レス) id: 0a07c79fe0 (このIDを非表示/違反報告)
青月争 - もろ好みのお話です!更新気長に待ってます♪ (2020年9月24日 21時) (レス) id: 9ede796b6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんみつ | 作成日時:2020年7月12日 13時