流 ページ34
家がお隣で小さい頃から一緒に遊んで育った二人
同じ幼稚園に同じ小学校 中学も同じで高校も�犇�然�疇韻犬砲覆辰�
兄妹の様に仲が良くて周りからも兄妹仲として認知されながら楽しく暮らしていく
高校生活にも慣れあと少しで二年生へ上がれるという時期
移動教室の為に廊下を歩いていたAと剣持の二人
突然、バタッと倒れたAに声を掛けるが反応が無くて仰向けにすると意識も飛ばしている事が分かった
少し遠くにいた先生を大声で呼んで声を掛け続ける剣持
何事かと走って来た先生が保健室に運び直ぐに救急車を呼ぶ事態に
教師2名が担架でAを運びついてくる剣持と色々と確認をして救急隊員に報告する養護教諭
幸い直ぐに到着した救急車に載せて剣持も幼馴染という事で無理やり付いて行く
一緒に運ばれる中無事を祈る事しかできない自分の無力を感じながら病院へ
病院内に運ばれて行くAに付いて行こうとすると看護師の人に止められてロビーで待機
Aが検査を受けている間に虚偽両親が到着し三人で呼ばれるのを待つ
長いようで短い時間が過ぎた頃、虚偽両親が呼ばれ剣持と三人で医者の下へ
聞かされた診断結果は末期に近い癌で巣くっている場所が悪いらしく持って一年程度
昨日まで元気にしていたAからは想像も出来ない診断に放心状態の三人
看護師に案内されて病室へ移動するとすやすやと眠るA
そんな姿を見ながら三人は医者の話を掘り返して少しずつ理解して涙を流し始める
今後どうしようかと話しているとAが目を覚ましたので「よかった！」と声を掛ける
状況が飲み込めていないAに虚偽両親が病気で余命宣告された事を告げる
本人もしっかり理解が出来ない様で「へぇ...癌..」と空返事しかできなかった
Aは本当に癌なのかと思う程に元気で翌日には普通に走る事も出来るくらいだった
全員が嘘だったのでは？と思ったが異常に抜けた髪が本当なのだと物語る
今後は入院をした方がいいと提案した両親に「最後まで学校に通いたい」と頼む
医者と学校側に相談して了承が得られたので仕方なく通わせることに
常に剣持が傍にいてハラハラしながら学校生活を過ごしていき
髪は多少抜けるものの医者が「異常だ」と言う程に体を動かせて気分的にも問題ないので
通院だけでどうにか乗り越えられていた
そして毎日学校に通い続けて10ヶ月の月日が流れる
残り僅かになっても変わらず元気なAだが病気は進行していた
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作者名：黒梟 | 作成日時：2023年1月8日 23時
