【2j3j】他力本願『ネタ流し』5 (ページ30)

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流２ページ30

敬語も外し小言を言い合えるくらいに楽に話せるようになった頃

『彼と仲良くなれたし同じように他の人に話しかければ仲良くなれるかも』

と考え始めたAは少しずつ剣持以外の人にも話し掛けるようになる

普段、必要な事しか話しかけて来ないAが話に混ざって来た事に周りは驚くが

〝話してみれば普通の女の子〟というのが理解され皆から気軽に話し掛けられるようになる

同じクラスなので必然的に他の人と話す姿を見てしまう剣持は少しずつ『自分だけだったのに』というモヤモヤが募って行く

Aが沢山の人と普通に話せる様になると独占欲が膨らみ過ぎて不味いと感じた剣持が距離を取り始める

人と話すようになり剣持との会話が減っていたので気付かなかったが、用事があって話しかけたら露骨に短い会話で済まされ違和感に気付く

何回か話しかけに行っても避けられるような動きをされて剣持が部活生という事も有り話が出来ない日々が続いた

流石にずっと避けられるのは嫌なので部活が終わるまで待ち何とか捕まえる事に成功

暗い道を一人で帰らせるわけにもいかず送らざる得ない剣持にさける理由を聞く

そこで『沢山の人と話せるようになって嬉しいが自分だけじゃなくなるのを見たくなかった』という思いを知る

そのあ想いを知ったAは笑い「一番楽に話せるのは剣持くんだけ」と返す

一番と言われるなんて思っていなかった剣持は不意打ちに少しだけ照れてしまう

「照れた」と突っ込まれると強めに否定し依然と同じかそれ以上に弾んだ会話ができる様に

この帰り道のお陰で剣持は一人じゃない時でも話し掛けてくるようになり周りの人は仲の良さから「付き合った？」と噂が立つ様に

Aは否定気味だったが剣持はノーコメントだったので審議ができない状態が続き

ある部活のない日に剣持がAを家に送るとご両親と会う

挨拶をすると母親に「あ、貴方が例の〝剣持くん〟ね！」と笑顔で言われ何時も親に剣持の事を話しているのがばれる

「へぇ...それは初耳です」と横に立つAを見ると顔を真っ赤にさせ口をハクハクさせていた

「付き合い始めた何て知らなかったわぁ」と爆弾を投下した母親に硬直するA

剣持は「すいません、実はこれからでして」と言ってAの方を向き

剣「という訳で、僕もAの事が好きです。ご両親にも了承を頂きましたので付き合いましょうか」

決定事項の様な告白をされて硬直から戻って来たAもてれながら了承

幸せEND