流 ページ29
教員やクラスメイトからの人望があり、それを鼻にかける事のない淑やかな性格
何をとっても人並み以上にこなす事から�犂萎��瓩覆鵑童討个譴襪茲Δ砲覆辰�A
両親もとてもやさしく適度に期待もしてくれている
はたから見たらとても充実したように見える事間違いないだろう
しかし当人はその高評価を重荷に感じていてストレスとプレッシャーからは吐くことも多かった
人前では完璧な生徒を貫いて一人になればもろく崩れ落ちる生活が一年の頃から続き心身ともに疲れ始めていた二年生の現在
早く家に帰りたかったが、たまたま近くに居た剣持と共に担任から仕事を任されしまう
優等生としては断ることも出来ずに仕方なく了承
剣持と二人で書類整理をする事になった
二人とも沢山話す方ではなかったので黙々と作業を進めてあっという間に終わりを迎えた
「書類は提出してきますので、剣持さんは先に帰ってもらって大丈夫ですよ」
いつもの笑顔で対応して書類を抱えて職員室へ向かい提出してから荷物を取りに教室へ戻る
扉を開き中に入ると既に帰ったと思っていた剣持がAの机の近くに座って待っていた
「あれ？何かあった？」と声を掛けながら自分の帰る用意をする
荷物を鞄にまとめたり明日の予定を確認するAを眺めた後
剣「気になってたんですけど、疲れませんか？」
と言われ反応したAは「何が？」と気付いていない様に返す
剣「完璧と呼ばれて理想を求められるの疲れませんか」
目を真っ直ぐ見て言われ「そんなことないよ」と返すが剣持は意外に食い下がらなかった
本当に？とかだってとか詰め寄ってくる剣持に流石のAも強めに「大丈夫だから！」と言ってしまう
直後に「強く言いましたごめん」と謝って剣持の顔を見るとニヤニヤ顔をしていたので
思わず距離を取ってしまったが仕方ないと思う
その後は、笑いながら「そうですか」と荷物を持って帰って行った剣持
少し本音を出してしまったが問題はないだろうと思ったA
しかし、次の日から一人の時や何かを頼まれた時に話しかけてくる頻度が増える
最初は気にも留めていなかったが余りにも話し掛けてくるので何故か尋ねる
すると「僕といる時くらい楽になってもいいんですよ」と笑いながら言う剣持
そんなことを言われたのは初めてでどうしたらいいのか分からなくなるA
でも、根気強く話してくる剣持に段々と砕けて話すことが出来るよになって行く
剣持も砕けてくれたのが嬉しく思う
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作者名：黒梟 | 作成日時：2023年1月8日 23時
