流 ページ24
20の時に事故で死んだ両親が残してくれた持ち家に一人で暮らし
1年経過で人々から存在消滅させられるが故に就職が難しいと判断したAはバイトを掛け持ち生活
そんな中、後2ヶ月で記憶がリセットさせる時期だが新しく高校近くのコンビニで働き始める
バイト生活のお陰で初心者とは思えない程の慣れを発揮しながら殆ど毎日シフトに入っていた
学校の近くという事で学生が沢山寄って来て常連の学生には顔を覚えられる位になった頃
レジをしていると初めて見る一団が来店した
服装的に剣道部であろう彼らの接客をすると一人の学生が他の人の分も持ってレジに来た
それを素早く流していると少年が話しかけてきて他の人がニヤニヤ見ているのに気づき『あぁ〜好かれたかな』と思いながら軽く流す
忘れられる身なので変に番号など渡さない様にやんわりと断る
それでも諦めないのか剣道部の人達は結構な頻度で来るようになり全員の顔と呼び合っている苗字も覚えてしまった
『もう直ぐ記憶がリセットさせるから我慢』と言い聞かせて残り一週間に迫った日
剣道部の集団は来なかったがいつも集団に紛れていた少年が一人で来たので思わず
「あれ、今日は他の剣道部の人と一緒じゃないんですね」
と話しかけてしまい少年は「えっ」と有り得ないものを見るような目で見てきた
『えっ、何その反応』と思いながら「すいません気にしないで」と取り消そうとしたが
剣「僕の事覚えてるんですか?」
馬鹿にしてるのか?と思わせる一言に眉間に皺をよせ
「少し前から剣道部の人と来てましたよね覚えてますよ」
強めの口調で言い返すと彼はハッとして謝り話がしたいと言い出した
真剣な目で言うから仕方なく店長に頼み早めに上がる(日頃の行いにより特別に許可された)
裏で着替えてから外で待つ剣持と合流、帰宅方向が同じ様で歩きながら話す
「僕は不老不死なんです」と言った剣持に「へぇ...不死も有るのか大変だねー」と簡単に受け入れるA
余りにも軽く受け止められたのでと困惑する剣持を見てAも「だって私、不老だから」と自分の事も告げる
お互いに死なない存在と言う奇跡持ちだと知った二人は連絡先を交換し度々遊ぶ事が増えていく
連絡や二人で出かける時間が増えた事でお互いの特性について詳しくは教え合う
Aの不老は寿命以外の死因で死ぬ可能性がある事とずっと本体のみで時間を超えて続けている事
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作者名:黒梟 | 作成日時:2023年1月8日 23時