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第24夜 ページ24

「羨ましいことだぜぇ。なんで俺は上弦に遭遇しねえのかねぇ。」
「こればかりはな、遭わない者はとんとしない。甘露寺と時透、その後体の方はどうだ。」

数日後。
産屋敷邸では、朝霧を除く柱七名での緊急柱合会議が行われた。

「あっ、うん。ありがとう随分よくなったよ……。」
「僕も…。まだ本調子じゃないですけど…。」

二人は語尾を濁す。
二人だけではない。
柱全員の頭に浮かんだのは朝霧涼雅の事であった。


「これ以上、柱が欠ければ鬼殺隊が危うい…。死なずに上弦二体を倒したのは尊いことだ。案ずるな。朝霧は大丈夫だ。」

柱の数人は俯いた。

知らない、朝霧について、何も知らなかったと。
呼吸法はおろか、存在さえも怪しくなっている。
鬼なのか?人間なのか?
そんな事までも疑っている自分がいるのだと。

そんな中、胡蝶と伊黒、この二人だけが顔を上げていた。

「どうやら、お二人さんはある程度の事情は知ってるみたいだなァ。」
「たまたまだ。もっとも、呼吸については知らなかったが。」
「私も伊黒さんに同じくです。それにしても、今回のお二人ですが、傷の治りが異常に早い。何があったんですか?」

異例、というより、異常。
甘露寺、時透だけでは無い。
禰豆子の日光克服。

急に訪れた変化は良くも悪くも鬼殺隊に大きな影響を与えた。

「その件も含めてお館様からお話があるだろう」

定刻が訪れると、そこに現れたのは産屋敷家当主・産屋敷耀哉ではなく、その妻、産屋敷あまねであった。


「本日の柱合会議、産屋敷耀哉の代理を産屋敷あまねが務めさせていただきます。」

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天麩羅 - わわわ更新されてるぅぅううう!! (2020年3月15日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - わぁーーーぁああああ!面白いぃぃぃぃいいいい!更新頑張って下さいぃいい!! (2020年3月14日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
小坂谷 真夜(プロフ) - いおりさん» ありがとうございます。そのようなお言葉本当に嬉しい限りです。 (2020年2月1日 22時) (レス) id: 79a8fd2e1c (このIDを非表示/違反報告)
いおり - めっちゃどタイプの小説きたーーーっ、これからも期待して待ってます。更新頑張ってください (2020年1月12日 14時) (レス) id: bce55b4438 (このIDを非表示/違反報告)
小坂谷 真夜(プロフ) - mo4さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。 (2020年1月12日 13時) (レス) id: 79a8fd2e1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小坂谷 真夜 | 作者ホームページ:@lotus_1022  
作成日時:2019年9月9日 22時

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