6.高校生 ページ6
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＿＿＿＿2017.冬《綺麗やな》
年も明け、入試もやっと終わった2月の終わり頃。
せっかく暇になったけど、ボウばっかりにくっついてたせいで友達がいない私は、寂しくお家の中。
すぐ祥生誘ったけど、友達と遊ぶって断られた。
ひどい
華のJKがもうすぐ終わるっていうのに、
何にもいいことないやん。
って思ってたら、チラチラと雪が降り始めた。
多分、遅めのサンタさんや。ありがとう。
急いで靴を履いて、パジャマのまま外へ出る。
『わあ、綺麗や』
夢中になって雪を触る私は小学生か？
昔、ボウと雪だるま作ったな。そういえば。
ガチャ
ドアが開く音がして、その方向を見ると
パジャマ姿のチワズリーがおった。
一瞬目を大きくさせたけど、すぐにいつもの優しい笑顔に戻る。
そんな顔せんといて。好きが抑えられへんくなる。まあ、抑えられてないけど。
汐恩「人の家の前でなにしてんねん。」
2,3ヶ月ぶりに会った、大好きな人。
ちょっと痩せたんと違う？
『いや私の家の前でもあんねんけど、ここ。』
汐恩「あー、確かに。雪綺麗やな」
『うん、綺麗や』
もっとぎこちなくなると思ってたけど、意外とちゃんと話せていることに自分でもびっくり。
少しだけ積もる雪の中、
ボウと久しぶりに話していることに喜ぶ私、
想像以上にこの人のことが好きなんや。
「『ごめん』」
勇気を出して言った謝罪の言葉。
多分ボウもそれは同じで、2つの音が重なった。
顔を見合わせて笑う。
心地のよい空間、いつぶりやろこんなん。
汐恩「寒いやろ。あったかいもん飲んでいきや、ほら、ココア作ったるわ」
『甘いの嫌いになったんちゃうん』
汐恩「あー、うん今だけ好き」
好き。
ココアに向けて言ったはずのその言葉に私の顔は赤くなって、それを隠したくて「はよ飲ませて」と催促した。
ボウは『これでも握っとけ』とカイロを渡してきた。そんなんええから、手繋いで温めてほしかってんけどな。
言えんけど。
頭の中に橋本さんの可愛い顔がチラつく。
そっかもう、
そんな願望すら、許されへんのや。
今目の前にいる、私の大好きな人は
幼なじみ、であって
幼なじみ、じゃない。
橋本さんの｢彼氏｣になってしまったんや。
心配そうに私の顔を覗き込むボウ。
やさしくせんといてよ。
今投げてくれたカイロを投げ返す。
汐恩「いらんのなら貰うで」
『うん、貰って』
この恋心も、ついでに。
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^^(プロフ) - このストーリー大好きです😭💞続き楽しみにしてます🙇♀️🙇♀️🙇♀️ (2022年2月14日 5時) (
レス) @page10 id: feebfdcf28 (このIDを非表示/違反報告)
ミイ(プロフ) - 小森さん» ありがとうございます！更新しますね！！ (2021年10月14日 23時) (レス) id: beccf8bfba (このIDを非表示/違反報告)
小森(プロフ) - このお話本当に大好きです。続きを楽しみにしています！ (2021年10月13日 3時) (レス) id: ef7b8555f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミイ | 作成日時：2021年9月19日 20時
