FILE274：ナンパ野郎 ページ32
『あ…ふ、2人で来てるので大丈夫です』
「今いないじゃーん！」
「そんなのほっとこーよ！」
「俺達なら君を楽しませてあげられるし！」
『い、いえ！本当に大丈夫です！』
この人達本当しつこいな。
「ほら行こうって！」
グイッと手首を引っ張られて無理矢理立ち上がらせられた。
『や、やめて下さい！』
すると横から違う手が伸びて来て、私の腕を掴んでいる相手の腕を掴んだ。
「女性に乱暴するとは男の風上にも置けないですね」
『あかっ、沖矢さん！』
「な、なんだと！？」
「何だよお前！関係ないだろ！？」
「関係大有りだ。彼女は私のなんでね。さぁ、その手を離して貰おうか」
「痛ててててて！！！分かった！離すって！」
男は私の腕を離すと「痛ってぇ〜」と言いながら腕をさすっていた。
「くそっ！テメェ…！」
男が今にも沖矢さんに殴りかかりそうな勢いだ。
「おや、実力行使ですか。そちらがその気ならこちらとて容赦はしない」
『お、沖矢さん？何もそこまでしなくても』
「お、おいお前もうやめろって！」
もう一人の男が男を羽交締めにする。
「俺達が悪かったんだって！諦めろ！」
「うるせぇ！邪魔すんじゃねーよ！」
「おや、そちらの彼はまだ常識がありそうですね」
「くっ、すみません。…貴女も迷惑かけました」
『あ、い、いえ…』
「次にこの様な事があったら今度は容赦しないからな」
「わ、分かりました…本当すみませんっ！ほら、行くぞ！」
そう言ってその男は羽交締めにした男を引きずって去って行った。
「…腕は大丈夫ですか？」
沖矢さんの手がスルリと手首に這った。
『だ、大丈夫です！沖矢さんがすぐに助けに来てくれたので』
「それは良かった…。私がもっと早く来ていればあんな男共に絡まれる事もなかった筈なのに…本当にすみません」
『い、いえ、気にしないで下さい。沖矢さんが悪いわけじゃないんですから…』
「しかし…」
『あ、あー…喉渇きましたね』
「あ、そうでしたね。はい、レモンティーです」
『ありがとうございます！』
「いえ…こちらこそありがとうございます」
なんだか少しむず痒かった。
FILE275：ひったくり/沖矢side→←FILE273：緑色のストラップ
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もちもちアイスクリーム(プロフ) - え、めっちゃ最高でした！！ (4月8日 12時) (
レス) @page50 id: aa5605d5a8 (このIDを非表示/違反報告)
なみ太郎(プロフ) - karionさん» コメントありがとうございます(^｡^)次回作は安室さんです！いろんな案が出過ぎているので悩み中…。割とキャラが病んでる描写が好きなのでキャラ崩壊ありかもです。 (5月11日 6時) (レス) id: bce4419484 (このIDを非表示/違反報告)
karion(プロフ) - 面白かったです！自分飽きるのが早いので最後まで読むことが少ないんですけど久しぶりに最後まで楽しく読む事が出来ました！次回作も楽しみです‼︎ (4月30日 13時) (レス) @page49 id: d59aca9a13 (このIDを非表示/違反報告)
なみ太郎(プロフ) - えくれあさん» ありがとうございます！最終回の終わり方は一話の時から決めてたのでやっとって感じです！次回作も頑張ります！ (2022年5月1日 12時) (レス) id: 9f82d8cbd4 (このIDを非表示/違反報告)
えくれあ(プロフ) - 最後の終わり方いいですね〜！完結お疲れ様でした！次回作も頑張ってください、応援してます！ワクワクです笑 (2022年5月1日 0時) (レス) @page50 id: 1e601cb38a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なみ太郎 | 作成日時：2022年3月14日 14時
