FILE283:ありがとう ページ41
「それともう一つ、君に伝えたい事がある」
『え?』
「赤井から聞いたよ。あの日屋上でヒロを助けてくれたのは君だったんだってね」
『え!?あ、そ、それは…』
あ、赤井さん…なんて事を安室さんに…!いや、違う降谷さん…って、ああ!ややこしい!もう安室さんでいいや!あの時私裸同然だったんですけど!?
「あの時僕がヒロに聞いた時は名前は教えない約束だと言っていたからね」
『そう、なんですか…』
ちゃんと約束守ってくれたんだ…。あ、いや、守ってなかったら自己紹介した時に問いただされてるか…。
「おい、いつまで手を握ってるつもりだ早く離せ」
「おっと僕とした事が。すみません」
安室さんはパッと手を離すとこちらにニコリと笑いかけてきた。
『い、いえ…』
なんか、安室さん雰囲気変わったよね?
「降谷くん、あまり俺の彼女を誘惑しないでくれ」
「何言ってるんですか、してませんよ。微笑み掛けるのも駄目って…束縛が激しい男は嫌われますよ?」
「フッ…それくらいで彼女は俺を嫌ったりはしないさ」
「うわっ、随分な自信ですね。そういう所も嫌われる要素の一つですよ」
まあ流石に束縛激しいのはちょっと…。軽めなら全然OKだけど。
「Aさん」
『あ、は、はい?』
急に安室さんに呼ばれてビックリした。
「この男の事が嫌になったらいつでも僕の所に来てくださいね。お金ならいくらでもありますし、暮らしには不自由させませんので」
『え』
「降谷くん!」
赤井さんの額の青筋がピキリ出すと、コンコンとドアがノックされる音がした。
「風見です」
「ああ、どうぞ」
「失礼します、ん?Aさん…?」
『風見さん!』
「なんだ二人知り合いだったのか?」
「え、ええ…以前別の事件絡みでちょっと」
『あ、はい。警視庁に事情聴取しに行った時に緊張してなかなか入れなかった私に一緒に着いて来て貰ったんですよ』
「ああ、もしかして警視庁前で会った時ですか?」
『あ、その時です!』
「俺その事知らないんだが、なぜ呼んでくれなかった」
『いや、わざわざ呼び出すの申し訳ないし…』
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もちもちアイスクリーム(プロフ) - え、めっちゃ最高でした!! (4月8日 12時) (レス) @page50 id: aa5605d5a8 (このIDを非表示/違反報告)
なみ太郎(プロフ) - karionさん» コメントありがとうございます(^。^)次回作は安室さんです!いろんな案が出過ぎているので悩み中…。割とキャラが病んでる描写が好きなのでキャラ崩壊ありかもです。 (5月11日 6時) (レス) id: bce4419484 (このIDを非表示/違反報告)
karion(プロフ) - 面白かったです!自分飽きるのが早いので最後まで読むことが少ないんですけど久しぶりに最後まで楽しく読む事が出来ました!次回作も楽しみです‼︎ (2023年4月30日 13時) (レス) @page49 id: d59aca9a13 (このIDを非表示/違反報告)
なみ太郎(プロフ) - えくれあさん» ありがとうございます!最終回の終わり方は一話の時から決めてたのでやっとって感じです!次回作も頑張ります! (2022年5月1日 12時) (レス) id: 9f82d8cbd4 (このIDを非表示/違反報告)
えくれあ(プロフ) - 最後の終わり方いいですね〜!完結お疲れ様でした!次回作も頑張ってください、応援してます!ワクワクです笑 (2022年5月1日 0時) (レス) @page50 id: 1e601cb38a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なみ太郎 | 作成日時:2022年3月14日 14時