FILE266:バレた? ページ24
『…よし!』
描き終わった〜!それじゃあ帰ろうかな。
「Aちゃん描き終わったの?」
『うん、終わったよ』
片付け準備をしていると話しかけられたので咄嗟に返事をしてしまった。
だが、コナンくん達は先に帰った筈。それじゃあ今私に話しかけた人は誰だろう。
その事に気が付き、咄嗟に声が聞こえた方を向いた。
「あ、こっち見てくれた。久しぶり」
『え?あ、…え?』
とても笑顔で話しかけて来たのはヒロさんだった。え?なんで?
「何でって顔してるけど、Aちゃんだよね?」
『そうですけど…どなたですか?』
「たった数ヶ月で忘れちゃったの?下津露文宏。ヒロさんって呼んでくれてたじゃん」
『え…?』
数ヶ月前に会ったことがある?え?この姿じゃ会ってないよね?
『あ、あの人違いじゃ…?』
「間違ってないよ?だってAちゃんでしょ?名前合ってるし」
『わ、私知らないですよ…?』
「あー、誤魔化さなくても大丈夫だよ?俺全部知ってるし」
ぜ、全部知ってる?え?何を?
「あの時は助けてくれてありがとう。まずはそのお礼」
『え、え?』
「これ描いたのAちゃんでしょ?」
そう言って絵をマジマジと見つめる。
『そ、そうですけど…』
「うん、遠くからでも分かってたけどやっぱりAちゃんだ」
『あ、あのさっきからなんなんですか?』
「左利き、絵のタッチ。それにこのサイン。毎日見てたから分かるよ。Aちゃん、いや。AAさん。それとも沖矢Aちゃんって言った方がいい?」
『っ!?』
な、なんでその二つの名前を…!一つは私の本名だけど、もう一つは私が幼児化してた時の偽名みたいな物。
「俺も半信半疑だったんだけど、まあ実際目の前でこんな事あったら信じざるを得ないよね?」
「君はAAさんでもあり、沖矢Aちゃんでもある。何か間違ってる?」
『そ、それはっ…』
「まあ間違ってないよね?まあ俺も本名偽ってたし、言えた事じゃないけど」
「俺の本当の名前は諸伏景光。あの時はスコッチと呼ばれていた男だよ」
FILE267:あの時の出来事→←FILE265:思い出の場所
944人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もちもちアイスクリーム(プロフ) - え、めっちゃ最高でした!! (4月8日 12時) (レス) @page50 id: aa5605d5a8 (このIDを非表示/違反報告)
なみ太郎(プロフ) - karionさん» コメントありがとうございます(^。^)次回作は安室さんです!いろんな案が出過ぎているので悩み中…。割とキャラが病んでる描写が好きなのでキャラ崩壊ありかもです。 (5月11日 6時) (レス) id: bce4419484 (このIDを非表示/違反報告)
karion(プロフ) - 面白かったです!自分飽きるのが早いので最後まで読むことが少ないんですけど久しぶりに最後まで楽しく読む事が出来ました!次回作も楽しみです‼︎ (2023年4月30日 13時) (レス) @page49 id: d59aca9a13 (このIDを非表示/違反報告)
なみ太郎(プロフ) - えくれあさん» ありがとうございます!最終回の終わり方は一話の時から決めてたのでやっとって感じです!次回作も頑張ります! (2022年5月1日 12時) (レス) id: 9f82d8cbd4 (このIDを非表示/違反報告)
えくれあ(プロフ) - 最後の終わり方いいですね〜!完結お疲れ様でした!次回作も頑張ってください、応援してます!ワクワクです笑 (2022年5月1日 0時) (レス) @page50 id: 1e601cb38a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なみ太郎 | 作成日時:2022年3月14日 14時