FILE258:一日の終わり ページ16
話が終わると同時にパチンと導線が切れる音が聞こえた。
「ふぅ…これでもう大丈夫だぜ」
『よ、良かった…』
ポアロに居た他の人達もわぁーー!!と歓声を上げた。
「よかった、よかった」と泣いてしまう人もいた。
程なくして、遠くの方からパトカーのサイレンの音が聞こえた。
「来たみたいだね」
『そうだね…』
「A姉ちゃんもしかして何処か痛むの?」
「それは本当か!?」
「怪我したのか!嬢ちゃん!」
「Aちゃん大丈夫!?」
『あ、だ、大丈夫です!怪我してないのでそんなに慌てないで下さい!』
強いて言うなら縛られてた手首と口がちょっと痛いけど。
パトカーが到着し、警察の人達が爆弾犯を連れて行った。後日事情聴取をするためこの事件は取り敢えず終わった。
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『ごめんなさい、私が似てる人に合わせるなんで言わなければ…』
「気にすんな。爆弾犯が乗り込んでくるなんて誰も分かりゃしねぇんだからよ」
『そう…ですね…』
「それにゼロに似てる奴に会えたしな。本当そっくりでビックリしたけど」
「いやぁ、あれ絶対降谷ちゃんでしょ」
「でも本人は違うって言ってたぜ?わざわざ嘘なんて付くか?」
「でも確か公安に入ってるんだよな?ならあり得なくは無いんじゃないか?」
「「…」」
「…それもそうだな」
「んじゃあ改めて時間ある時にもう一回みんなで来ようぜ!」
「だな」
「て事で、また俺達の休みが合ったらその時はよろしく頼むぜ」
『え?あ、はい』
「んじゃあ今日は解散だな」
「だな。おい、家どこだ?送ってく」
『え!良いですよ!まだ明るいし近いですから』
「遠慮しないで!ね?」
『う、うーん…分かりました。じゃあお願いします』
まあ…いいか。
「そう言えば一体誰が通報したんだろう」
『確かに…』
お客さんは全員縛られてた筈だから手は使えないと思うけど…。
後になってそんな事を悶々と考えながら私は三人に家まで送って貰った。
電柱の陰からこちらを覗く影に気が付かないまま…。
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もちもちアイスクリーム(プロフ) - え、めっちゃ最高でした!! (4月8日 12時) (レス) @page50 id: aa5605d5a8 (このIDを非表示/違反報告)
なみ太郎(プロフ) - karionさん» コメントありがとうございます(^。^)次回作は安室さんです!いろんな案が出過ぎているので悩み中…。割とキャラが病んでる描写が好きなのでキャラ崩壊ありかもです。 (5月11日 6時) (レス) id: bce4419484 (このIDを非表示/違反報告)
karion(プロフ) - 面白かったです!自分飽きるのが早いので最後まで読むことが少ないんですけど久しぶりに最後まで楽しく読む事が出来ました!次回作も楽しみです‼︎ (2023年4月30日 13時) (レス) @page49 id: d59aca9a13 (このIDを非表示/違反報告)
なみ太郎(プロフ) - えくれあさん» ありがとうございます!最終回の終わり方は一話の時から決めてたのでやっとって感じです!次回作も頑張ります! (2022年5月1日 12時) (レス) id: 9f82d8cbd4 (このIDを非表示/違反報告)
えくれあ(プロフ) - 最後の終わり方いいですね〜!完結お疲れ様でした!次回作も頑張ってください、応援してます!ワクワクです笑 (2022年5月1日 0時) (レス) @page50 id: 1e601cb38a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なみ太郎 | 作成日時:2022年3月14日 14時