この世界の人達は強引すぎる4【名探偵コナン】

FILE174：浴衣 ページ30

心なしかお腹周りの締め付けが無くなったような…。


『え、ひゃあ！？』


嘘！帯取れてるじゃん！？なんで！？


「す、すみません！椅子の金具に帯が絡まっていたので外そうとしていたらAさんが立ち上がるものですからっ」



ま、待ってよ！絶対下着見られたっ！
そう思っていると失礼します、と言って沖矢さんに俵担ぎされた。



『え！？ちょ、沖矢さん！？』


「さすがに誰も居ないからと言っていつ誰が来るかも分からない廊下で着直すより、部屋に戻って着直した方がいいです」


『ひ、一人で歩けますよ！？』


「貴女は浴衣がはだけた状態で出歩くんですか？」


『い、いえ…』



でもだからって担がなくても…



「それじゃあ急ぎますのでしっかり掴まってて下さいね」


『え？うわぁ〜！！！』



・



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この出来事が起こる少し前。

赤井side


「うわー！負けたー！」


「はは、園子さんもまだまだですね」


「昴さんも安室さんも本気過ぎない！？」



今しがた3人目の対戦者となる園子さんに勝った。



『汗かいちゃったし、私もう一回お風呂入ってくるね』


確かに彼女の首筋に薄っすらと汗が滲んでいる。


「オーケー！私達はまだやってるわ！次こそは昴さんに絶対勝つんだから！」


「ははは、次も負けませんよ」



俺は横目で彼女が出て行く所を見つめた。



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・



・



「だはー…もうやってらんないわー」


勝利。


「沖矢さん、ちょっとは手加減してあげたらどうですか？」


「おや、それでは相手に失礼では？安室さん」


「時と場合によりますよ。この場合は手加減するのが常識でしょう？相手は女性ですよ？僕達男とは体格も力も違います」


「おや、それは差別では？」




「いえ、これは区別です」

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