この世界の人達は強引すぎる4【名探偵コナン】

FILE187：返還 ページ43

夏が終わった。

いや、正確には夏休みが終わったなのかな？
コナンくんや蘭ちゃんや園子は明日から学校だ。
うん。時間経つの早いな。

私は工藤邸のリビングで紅茶を飲みながらテレビを見ていた。うん、紅茶って美味しいよね。



「Aさん」


『あ、沖矢さん！どうかしたんですか？』


「腕時計の修理に手間取ってしまって返すのが今日になってしまいました…すみません」



そう言って沖矢さんにあの日の腕時計を渡された。



『ああ！大丈夫ですよ！わざわざ修理してくれてありがとうございます！』


「いえ、もともと私が落とさなければ壊れる事はなかったので…」


『気にしてないので大丈夫ですよ！それに私が他の事も頼んじゃったのもありますし』



実はあの海水浴から帰った後にやっぱり携帯のバッテリー消耗が激しいから沖矢さんに見てもらったら次の日に「アプリが充電の減りの早めていたので軽くしておきましたよ」と言われた。

その日からはすぐに充電が減ることが無くなって一安心した。まあ沢山アプリ入れてたししょうがないか…。



「はい、ありがとうございます。あ、それじゃあそろそろ時間なので行って来ますね」


『あ、はい！行ってらっしゃい』



沖矢さんはニコリとして玄関へと向かうとバタンと扉が閉まる音がした。
今日は毛利さん一家が有名人の屋敷のパーティーに招待されたらしいのだが、沖矢さんも着いて行くらしい。

私も一緒にどうか？と毛利さんに聞かれたが明らかに事件が起きそうな気がしてならないので今回はお断りした。
コナンくんも居るし、絶対事件起こりそう。


そしてその夜、沖矢さんからメールが届いた。
内容は「事件に巻き込まれてしまって今夜は遅くなりそうなので先に寝ていて下さい」というものだった。


私は沖矢さんに「分かりました。気をつけて下さいね」と返信をしておいた。





『…やっぱコナンくんって死神だ』

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