この世界の人達は強引すぎる3【名探偵コナン】

FILE102：夢か真か ページ5

病院にて＿＿＿＿



『はぁ…』



それにしてもこんな短期間のうちに病院何回行くんだって話だよね。
まあなんも異常なかったけど。



『あ、そういえば荷物…』


あの場所に置いてきちゃった。
どうしよう。取りに戻ろうか…


「Aさん」


『え？あ、沖矢さん？』


「これ買ったものですよね？届けにきました」


『わざわざありがとうございます！…コナンくんは？』


「彼は先に帰らせましたよ。それじゃあ送って行くので帰りましょうか」


『は、はい…ありがとうございます』



そっかぁ。コナンくん帰っちゃったのか。
私は沖矢さんに促され車に乗り込んだ。



『沖矢さん達はなんであそこにいたんですか？』


ふと、そんな事を沖矢さんに聞いた。偶然なのか必然なのか。


「…偶然ですよ。たまたまあのショッピングモールにいただけです」


『…そうですか』



沖矢さんはそう言うと車を走らせ、気付いたらもう家の前にいた。



『送ってくれてありがとうございました』


「いえ、構いませんよ。それでは」


そう言うと沖矢さんは車を走らせ行ってしまった。


『…お腹すいたし、荷物置いたらポアロに行くか』



部屋に戻り、荷物を整理して行く。



『あ、沖矢さんにさっき渡しとけばよかった…』


うわぁ。しくったなあ…忘れてた。


『まあ沖矢さんならいつでも会えるか…。ポアロ行くし、安室さんの分と梓さんの分持って行こう』



ガサガサとやっていると、袋の中から猫のキーホルダーが出てきた。



『あ』



キーホルダー…そう言えば二つ買ったよね？
もう一つの白い猫のキーホルダーを探すが袋をひっくり返しても見つからなかった。



『落としたのかな…』


それともさっきのは夢じゃなかった…？


『ふ…いや、まさかね』





だってあれは過去の話だ。干渉できる訳ないもの。私はプレゼントを持ち、ポアロへと向かった。

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