この世界の人達は強引すぎる3【名探偵コナン】

FILE133：早いですね ページ38

『え、なにがですか…？』


「おや、昨日私が言ったこと、もうお忘れですか？」



昨日…？



「覚えていないんですか？」


『えっと…』


「…男はみんなオオカミなんですよ？あのまま私が夜中まで帰って来なかったら、貴方は今頃どうなっていたか…それくらいは分かりますよね？」


『え…』



つまり沖矢さんはそれに気付いて助けてくれたって事？



『あ、あの、ありがとうございます…』


でも…安室さんに限ってそんな事はしないと思うけどな…。


「いえ、分かればいいんですよ。さあ夕食にしようか」


そう言うとさっきまでの威圧感は何処へやら、私の腕を離し、リビングの方へと行った。


『え？…あ、はい』



さっきまでのは一体なんだったの…？
チョロっと赤井さんが出て来てたような気がするけど…。
あー…早くリアルな赤井さんに会いたいな…



「Aさん」


『ひゃい！？』


「今晩は青椒肉絲でいいですか？」


『え、はい！それでいいです！あの、何か手伝える事ありますか？』


「んーそうですねぇ。それじゃあ野菜を切って貰っていいですか？」


『はい！分かりました！』


・



・



・



・



・



「…Aさん」


『は、はい？な、なんですか…？』



ちょっと今は野菜切ってるから集中したいんだけど…



「失礼ですけど、本当に自炊してたんですか？」


『本当に失礼ですね！？してましたよ！ちゃんと！』


「…ですが包丁さばきが…見ていて、とても危ういんですが」


『あー…私人に見られてると緊張しちゃって！こうなっちゃうんですよ！』






そう！私人に見られてたりすると何故か料理を失敗するの！不思議だよねぇ。学校の調理実習でもしょっちゅう失敗してたし。
料理は好きなんだけどなぁー。

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