検索窓
今日:54 hit、昨日:49 hit、合計:480,031 hit

FILE132:叩いたのは ページ37

コンコン



安室さん側の窓が叩かれた。が、窓を叩いた人物と安室さんが重なりその窓を叩いた人は見えない。
安室さんが窓を開けるとようやくその人物が見えてくる。



「こんな所で何を?」


え?この声って沖矢さんじゃん!!え!?今日は夜中まで帰らないんじゃなかったの!?


「彼女を送り届けただけですよ」


安室さんが沖矢さんにそう答える。


「そうでしたか、それはありがとうございました。彼女は私が引き取るので安室さんはもう帰って頂いて大丈夫ですよ」



なんか凄いトゲのある言い方だな…



「…ええ、そうですね。それじゃあ帰ります」


いつの間にか助手席側に回っていたのか、沖矢さんにガチャリとドアが開けられた。


「ほら、帰りますよ」


『あ、はい…』


私は車から降りると安室さんに声を掛けられた。


「Aさん、おやすみなさい」


『あ、はい、おやすみなさい。気を付けて帰って下さいね』


「ええ、ありがとうございます」



沖矢さんがドアを閉めると安室さんはこちらを向きニコリと微笑むと車を発進させた。
安室さんの車が見えなくなった頃私は沖矢さんに聞いた。



『あ、あの?沖矢さん、帰りは夜中になるって言ってませんでした…?』


沖矢さんは無言で私の腕を引っ掴み、家へと歩いて行く。


『え!?ちょ、ちょっと沖矢さん!?』


え、ちょ、本当どうしたの!?え、何か嫌なことでもあったの!?
バン!とドアが開けられ閉められると、沖矢さんは私の両手をドアに押し付けた。


『え!?ちょ、沖矢さん!!?』



え、なんでまた私は壁ドンされてるんでしょう?いや、今はドアドンだな…



「貴方は本当に何度言っても分からないんですね?」




え?マジ何?え?

FILE133:早いですね→←FILE131:鼻で笑われる



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (199 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
611人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

かるぴん(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて読む手が止まりません。あと最初沖矢さんのセリフを「あとは盛る(さかる)だけですので」と読み間違えてしまいびっくりしました…笑 (5月24日 6時) (レス) @page27 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
なみ太郎(プロフ) - シオンさん» そうですねぇ…アニメの方だと爆弾を解体してる最中に松田さんから電話がかかって来て電話を取ってから約1分?くらいで爆発してるのでその前の話ですね。避難した後の松田さんとの会話は想像なので多めに見てください(・_・; (2021年11月24日 22時) (レス) id: 25695a5dd6 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - あ、避難した後ならないかな。けど、松田さんとのやりとりがあるかな?楽しみにまってます。 (2021年11月24日 19時) (レス) @page48 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - なみ太郎さん» 松田さんにいう台詞ですよ。 (2021年11月24日 19時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
なみ太郎(プロフ) - シオンさん» どこのセリフですか?? (2021年11月23日 20時) (レス) id: 25695a5dd6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なみ太郎 x他2人 | 作成日時:2021年10月18日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。