この世界の人達は強引すぎる3【名探偵コナン】

FILE122：その行方は ページ27

『え！？そ、それは…』



だって家じゃいつもそうだったし…




「お腹を空かせた怖いオオカミが貴女を食べちゃうかも知れないんですよ？」


『え？』



怖いオオカミ…。ここで使うオオカミって男って意味だよね？食べちゃうって事は…はっ。



「…おや？その感じだと、その言葉の意味は知ってるんですね？」


ひぃいいい！？もう恥ずかしいから辞めてええ！


「そんなに耳を真っ赤にして…Aさんは私を誘っているんですか？」


『え！？さ、誘っていません！』


「おや、それは残念です」



沖矢さんは私にズボンを手渡すと背を向けて歩いて行った。



「ああ、それと…」


そう言って沖矢さんは振り向いた。


「次にその様な格好で出歩いて、私の目に止まったその時は私もオオカミになってしまうかも知れませんね？」


『え』


「それでは着替えたら来て下さいね。後は盛るだけなので」



そう言うと沖矢さんは角を曲がって行ってしまった。




沖矢side


話は少し遡り、彼女の脱いだ服を洗濯するために取りに行った。



コンコン



『は、はい！？』


「Aさん私です。入っても大丈夫ですか？」


『は、はいっ！どうぞ！！』



ガチャリと扉を開けて彼女を見ると彼女は曇りガラス越しに背中を向けていた。



「洗濯物はこれで全部ですか？」


『あ、はい、それで全部ですっ！』


「それでは持って行きますね。すみませんお邪魔してしまって」


『い、いえ！ありがとうございますっ』


「…」



俺は手早く脱衣所に置いてあったパジャマのズボンを抜き取り、洗濯物のカゴを持って脱衣所を後にした。



「さて…彼女は一体どんな反応を見せるのか楽しみだな」

FILE123：沖矢side→←FILE121：あった

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