この世界の人達は強引すぎる3【名探偵コナン】

FILE114：涙の後は ページ17

『ご、ごめんね…ずっと抱きしめて泣いたりなんかしてっ…』


「ううん！大丈夫だよ！それよりもう大丈夫なの？」


『うん、泣いたらなんかスッキリしたよ』



うわぁ〜…本当恥ずかしい…今はコナンくんが子供の姿のままとはいえ、泣き顔を見られてしまったぁ…
ゴシゴシと目を擦るとコナンくんに止められた。



「A姉ちゃん駄目だよっ！目を擦ったら腫れちゃうよ！ハンカチで拭かなきゃっ！」


コナンくんが気を利かせてハンカチを出してくれるのかと思いきや、ポケットをガサガサした後、床に置いてあるナイフに目をやった。
あ、そういえばさっきハンカチ使ってたね。


「それでは私のハンカチをどうぞ」



後ろの方からイケボが…！



『沖矢さん！？』


「コナンくん、警察は呼んでおきましたからすぐに来ると思いますよ」


「ありがとう！昴さん！」


『え、あ、え？』



やばいやばい。パニックになりそう。
沖矢さんは私がなかなかハンカチを受け取らないので、痺れを切らしたのか、ぽんぽんと目元をハンカチで拭っていた。



『んっ』



うわああああ！これはご褒美ですかぁ！？
やばい、内心が荒れまくってる。



「ねえA姉ちゃん？」


『え？あ、なに？』


やばいやばい、沖矢さんを堪能してたわ。


「A姉ちゃんさえ良ければなんだけど、昴さんと一緒に住むっていうのはどうかな？」


『へ？』



一緒に住む？え？沖矢さんと？赤井さんと？



「それは良い提案だ、一緒にいる方が何かあった時に守りやすい。まあ勿論、Aさんが嫌じゃなければの話ですけどね」


『え』



え、ウッソ！？守る！？守るって言ったこの人！？








「どうかな？A姉ちゃん？」

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