FILE86:敬語を取れ ページ38
部屋に着くと、玄関を開けられ、中に入ってくる。
おいおい。どこまで入る気だ?
「おい、寝室はどこだ」
『え、えっとそこを右…うわっ!?』
ちょ、いきなり右向かないでくれる!?びっくりしたじゃん!
ジンは私を部屋のベッドに下ろした。
『あ、ありがとうございます…』
ふと、ジンが私の部屋を見渡していた。
「はっ、いい趣味してんじゃねぇか」
『え?あ、ありがとうございます…』
お礼を言うと、ジンは私をじっと見る。
「手だせ」
『え?』
「早くしろ」
『あ、はい…』
手をジンの前に出すと手にリップが置かれた。
しかも結構可愛いやつ。
『え?リップ?』
これってさっきジンが私に塗ったやつだよね?恐らく。
え?何?くれるの?
「俺には合わねぇからやるよ。好きだろ?こういうの」
え、まぁ、嫌いじゃないけど…。
てか、合わねぇからってなに?一回使ったの?
その思いをジンが察する訳もなく、ジンは踵を返した。
「じゃあな。もう怪我するなよ」
『え、あ、ありがとうございます…ジンさん』
「ジンでかまわねぇよ。それと敬語もいらねぇ」
『え、あ、うん…。ジン…?』
「ふ、それでいい。次敬語で喋りかけてきやがったらその口塞いでやるからな」
『え、うん…。わかっ…た?』
「なんかあったら呼べよ?すぐ駆けつけてやる」
『あ、ありがとう…』
「ふ、それじゃあな。A」
そう言ってジンは帰って行った。
『…マジで見られてなきゃいいけど』
でも、このリップ本当可愛い。
ジンが買う訳ないし、ベルモット辺りに貰ったのかな。確かに、これはジンには合わないな。
私はふー…と、ベッドに背中を預けた。
するとズボンの後ろポケットの方から「カサッ」と音がした。
502人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なみ太郎(プロフ) - みみさん» ホントですか?私結構黒の組織のジンニキ好きなんですよね!今のところ誰に落ちるかは小説の進み具合で決めてますが、一応は赤井さん落ちです!まあまだ未定なんですけど笑笑 上手く最終回書けたら次は安室さんその次はジンニキ行こうかなとは思ってます! (2021年10月11日 0時) (レス) id: b1f8f6f1b3 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - まってぇ、ジンニキも素敵〜黒の組織堕ちしちゃう (2021年10月10日 14時) (レス) @page37 id: a5001f70e4 (このIDを非表示/違反報告)
なみ太郎(プロフ) - みみさん» コメントありがとうございます!ウォッカイケメンに書いてます笑笑! (2021年10月8日 18時) (レス) id: b1f8f6f1b3 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - まって、ウォッカイケメンすぎる純粋な優しさしゅき (2021年10月8日 12時) (レス) @page33 id: a5001f70e4 (このIDを非表示/違反報告)
なみ太郎(プロフ) - みーさん» コメントありがとうございます!応援ありがとうございます!これからも更新がんばりますね! (2021年10月8日 9時) (レス) id: b1f8f6f1b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なみ太郎 x他1人 | 作成日時:2021年9月18日 15時