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バス停へ向かうべく歩きだした私だが
まだ、バス停に着いてもいなかった。
「…………っ………ぃち…！……たいち……」
あの外灯から離れた辺りで、
泣き崩れていた。
何かが…そう、太一との全てが
プツンと切れてしまった感覚。
これから先、きっと全ての体験を
分かち合う関係になるはずだった人。
…太一
好きなのに。
なんで。
好きってだけじゃ、駄目なの？
こんなにも、好きなのに。
どうしようもないくらいに、好きなのに。
心臓がぎゅーっと萎縮していく。
体は小刻みに震える。
酸素が足りない。呼吸が荒くなる。
その場にしゃがみこんで、
心臓の辺りの制服を
ぐしゃりと握りしめる。
頬を何か暖かいモノが伝っていく。
外気が瞬時に熱を奪い、目から頬にかけて、
一直線にひやりとした冷たい道ができる。
そこでようやく私の目に
涙が溜まっていたことに気づく。
ぱちぱち瞬きをすれば、
ぽろぽろと涙が溢れ、
マフラーに染みていく。
悲しくて、虚しくて、
もどかしくて、惨めで
それでいて、どこか「やっぱりね」と
自分で納得していて。
「…………っく……、……〜っ…！」
酸素を求めて呼吸するが、冷たい空気が
熱を帯び始めた体に突き刺さる。
「…っ………ぅ…ｯく…ぅあ…、たいちっ…！」
頭がぐちゃぐちゃだ。
帰宅しないといけないのだが、今はただ
悲しみに打ちひしがれることしか
できなかった。
「ひぅ…ｯ……うぁぁ…っ……ぁぁああ………っ！」
悲しくて悲しくて
どうしようもないはずなのだが、
皮肉なことにも
冬の空に瞬く星空のように、
一気にモヤモヤしたものが取り除かれて、
私の心の中は、透き通っていた。
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佐佐木 燈夏(プロフ) - 宇 多さん» お好みのお話でしたか、大変嬉しいです！＼(^0^)／お気遣いまで…、ありがとうございます！きちっと完結させますので、それまでよろしくお願いします〜！m(_ _)m (2018年9月18日 22時) (
レス) id: e40b23aa69 (このIDを非表示/違反報告)
宇 多(プロフ) - コメント失礼します。こういう展開が個人的にとても好きな上、太一が凄く好きだったので見つかって嬉しいです。暑い日が続きますがお体には気をつけて、更新を楽しみにしております(*´ｰ`*) (2018年8月15日 18時) (レス) id: 0eebc288f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐佐木 燈夏 | 作成日時：2018年4月7日 0時
