検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:24,000 hit

29 ページ29

.






「…泣くな、太一」


「……っ、泣いてっ…ないっ!
泣いてもいいのは、Aのほうだッ…。

なんでだよッ…泣いて、取り乱して
『どうしてっ』って…責められると、思ったのに…、そっちのほうが、幾分か 良かったのに」



「ばか。Aなりの気遣いだろ。
……太一がたくさん悩んだ結果が、これだと分かってて、それを否定できないだろ…。
少なくとも俺なら否定しない」



「………そっか、賢二郎は大人だな。
俺うらやましい」


「…大人じゃねぇよ、別に。
自分のことじゃないし。…だから、蚊帳の外から何でも言えるだけ」


「はは…、そうかよ。
さすがウチの正セッター様」


「…そこにセッターは関係ない。
………まぁ、蚊帳の外から見てた側からの予測だけど…

…今頃 一人で泣いてると思うけどな」



「…… 」



「…戻って抱き締めて『俺が悪かった』とでも言いに行く?」



「………それは…」





  暗い町並みの中、一人で涙を流して
  いるであろうAの姿が頭を過った。








  自ら選んだくせに。




  俺の足に、今にも180°向きを変えて

  駆け出さんとばかりに力が入った。




.

30→←28



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
62人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 失恋
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

佐佐木 燈夏(プロフ) - 宇 多さん» お好みのお話でしたか、大変嬉しいです!\(^0^)/お気遣いまで…、ありがとうございます!きちっと完結させますので、それまでよろしくお願いします〜!m(_ _)m (2018年9月18日 22時) (レス) id: e40b23aa69 (このIDを非表示/違反報告)
宇 多(プロフ) - コメント失礼します。こういう展開が個人的にとても好きな上、太一が凄く好きだったので見つかって嬉しいです。暑い日が続きますがお体には気をつけて、更新を楽しみにしております(*´ー`*) (2018年8月15日 18時) (レス) id: 0eebc288f3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:佐佐木 燈夏 | 作成日時:2018年4月7日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。