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「今来たばっかり? 今日遅かったな」
いつもならすでに荷物も下ろして
余裕で友達と話しているものなのだが、
病み上がりでダルい体は
まだ普段通り働かず、
いつもよりずっと遅くに来ている。
この時間帯に荷物を持った状態の私を
珍しく思ったらしい。
「うん、昨日風邪ひいてたから。
早くには起きれなくって」
「あ、風邪? ……あー、じゃあ昨日休んでた?」
「…うん、そうだよ」
「川西君知らなかったの? ひどーい」
「Aちゃんの彼氏でしょー」
横からクラスの友達が冗談めかして
批判の声をあげてくれる。
Aちゃんの彼氏、か…。
笑って「本当ー」と賛同したが、
友達の言葉を受け入れるのに
気後れしてしまった。
太一が、……私の朝来る時刻を
気にしてくれた。
たかがそんなことなのに。
そんなことにも嬉しさを感じる。
太一が私の行動を把握してくれている。
そんなことで喜ぶ私って。
自分でも……鼻で笑えるね。
休んでたこと自体には
気づいてないみたいだっていうのに。
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佐佐木 燈夏(プロフ) - 宇 多さん» お好みのお話でしたか、大変嬉しいです!\(^0^)/お気遣いまで…、ありがとうございます!きちっと完結させますので、それまでよろしくお願いします〜!m(_ _)m (2018年9月18日 22時) (レス) id: e40b23aa69 (このIDを非表示/違反報告)
宇 多(プロフ) - コメント失礼します。こういう展開が個人的にとても好きな上、太一が凄く好きだったので見つかって嬉しいです。暑い日が続きますがお体には気をつけて、更新を楽しみにしております(*´ー`*) (2018年8月15日 18時) (レス) id: 0eebc288f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐佐木 燈夏 | 作成日時:2018年4月7日 0時