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次の日、風邪をひいてしまった。
帰宅しても
体が冷えきってしまっていて、
ヒーターの前に行くと
一気に血が周り始め、
皮膚がピリピリと痛かった。
お風呂にじっくり浸かって
ようやく落ち着いたくらいだったので、
風邪をひいても
まあ想定範囲内だった。
友達にL●NEを送り、欠席を伝える。
そうだ、…太一にも…。
と思い、
太一との個人トークを開こうとする。
でも、今 朝練だよね。
家と寮遠いし、
言ったところで。って感じだし…。
言わなくても、いいかな…。
言わなくてもきっと欠席に気づくだろう。
…気づくかな?
と、そこまで考えるが目が回りだす。
視界が歪む。
まるで平衡感覚を失ったようだ。
「うわ…、頭…使いすぎたぁ…。きもちわるッ…」
ボスンと枕に頭を乗せる。
「…はあ…、………。
…………ぃたい…。太一…、会いたいよ…」
風邪をひいているせいか
涙もろくなった私は、
枕に点々と染みを作ってから、
眠りに落ちた。
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佐佐木 燈夏(プロフ) - 宇 多さん» お好みのお話でしたか、大変嬉しいです!\(^0^)/お気遣いまで…、ありがとうございます!きちっと完結させますので、それまでよろしくお願いします〜!m(_ _)m (2018年9月18日 22時) (レス) id: e40b23aa69 (このIDを非表示/違反報告)
宇 多(プロフ) - コメント失礼します。こういう展開が個人的にとても好きな上、太一が凄く好きだったので見つかって嬉しいです。暑い日が続きますがお体には気をつけて、更新を楽しみにしております(*´ー`*) (2018年8月15日 18時) (レス) id: 0eebc288f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐佐木 燈夏 | 作成日時:2018年4月7日 0時