その�キ� ページ10
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嘘でしょ。と思っていると、
徹が 悲しそうな顔で言う。
「俺らはさ、…ていうか男バレ全員。
…Aちゃんが目障りとか、面倒事持ってくるとか。さらには退部しないかな、なんて。
そんなこと微塵も思ってないよ。」
「________…。」
一静が頷きながら徹に同意し、
私の頭をベシベシと叩く。
「選手側がマネ業増やしたりして、逆に迷惑かけることも多いしね。
こういうときくらい俺らに迷惑かけろよ。」
一静の言葉に徹はうんうんと肯定する。
そして、また私に語りかける。
「ウチはAちゃん無しじゃ回らないんだ。
いてくれなきゃ…困るよ。
俺達一緒にスタートラインを切ったんだから。
引退するのも一緒だからねっ！」
「私……、 まだ、ココにいても いいんだ。 」
意図せずに口から出てきた言葉に対して、
四人は同時に力強く、
「「「「当たり前だ,でしょ,だろ」」」」
____と、そう答えた。
日の光で、積もった雪が溶かされたように
私の中の重苦しい気持ちが
無くなっていく。
私の体温の一部が目から溢れて頬を伝う。
______顔が……あついや…。
「う……ぅぅ…っく…。」
涙がボロボロと、
あとからあとから落ちていく。
心のなかの不安や焦りの固まったものが
じわじわ溶けていく。
「ちょ…泣くな！ ボゲェ…！」
「岩泉、泣く子に向かってボゲは無ぇ。」
焦るハジメに
冷静にツッコミを入れる貴大。
「確かに。 A、ハンカチいる？」
「も…もってる…！…ｸﾞｽｯ。」
「おぉ、さすが。」
一静がこういう時でもAらしいね。
と柔らかく笑ってくれた。
「俺達はさ、部や俺らの為を思って働いてくれてるAちゃんを知ってる。
だから、Aちゃんが居なかったらな…
なんて考えるわけ無いよ。」
嘘偽りの無い目でそう言う徹を前に、
私はいよいよ 涙が止まらなくなっていた。
「うんっ……皆…あり…がとぉ…っ！
…っく…。 う…うあぁ…っ…うぁぁぁん…！」
私はその後、しばらく泣いた。
泣きながら、私は初めて
胸の内に閉じ込めていた弱音を口にした。
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琴音 - すごく感動しました。とても良い話で、涙が止まらないです。信頼され、愛されているマネージャー、幸せですね。 (2022年11月16日 20時) (
レス) @page18 id: 1c719ec638 (このIDを非表示/違反報告)
沙々羅(プロフ) - 及川さんの言葉を聞いて泣き崩れるのかと思いましたそれに比べいじめの犯人さんたちは、まさかあそこで彼等が入ってくるとは、思わなかったんでしょうね 頑張って下さい応援しますよ (2019年9月6日 2時) (レス) id: 58fa91f15c (このIDを非表示/違反報告)
はなくそ - めっちゃ面白かった (2019年8月3日 21時) (レス) id: 7bcc0eabad (このIDを非表示/違反報告)
すず - 矢巾あぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！ (2018年10月16日 18時) (レス) id: c7b6d2922b (このIDを非表示/違反報告)
佐佐木 燈夏(プロフ) - あこさん» 本当ですか！ありがとうございます！(笑)わたくし、ギャグセンス皆無な為面白いか不安でありましたが…そう言っていただけて嬉しいです(●^o^●) (2017年3月21日 17時) (レス) id: 83c9c85bf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燈夏 | 作成日時：2017年2月21日 17時
