ジャージ系JKはトリップ先でゆるーく頑張る３【名探偵コナン】

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「松田！Aちゃん起きた！ごはん！」


萩原さんのその声に、松田さんがフイとこちらを振り向いた。煙草を消しながら、私を見て「おはよ」と口が動く。

おうふ……ちょい髭生えてて煙草とかどこのワイルドオヤジだよ。

松田さんが戻ってきて、4人揃って食卓につき、パン、と手を合わせる。


「「「『いただきまーす』」」」


ああ、起きたら食事が用意されてる幸せさよ。一人暮らしになったらわかる。人の作ったメシは上手い！


…………てか何故私はやたらめったら顔がいい成人男性(複数形)と一緒に朝ごはんを食べてるのか。

ワンピース世界なら分かる。そういう場所だからね！一つ屋根ならぬ一つ船の上が基本だし、かんっぜんに割り切ってるけど、なんか部屋でこうやって過ごすのって妙よね〜。

これなんて乙ゲー？イケメンポリスメンパラダイス的な何か？商品化したら売れねーかなー。

てかごはんおっいし。サンジさんとはまた違った……The家庭料理的なね。


『景光さん料理うまいですねー』

「お、そうか？嬉しいなー。料理は俺が担当するな。」

『いやでも、毎日は申し訳ないというか…』

「俺が好きでするんだから問題ないさ。それに、何かしたいしな。」


ありがたいけど申し訳ないな、と思って顔を上げた瞬間、思ったより景光さんの目が有無を言わさない目をしていて、思わず『それじゃあお願いします。』とぺこりと頭を下げた。


(あー……公安って、人の作ったメシは、あんまり食べないんだっけ……？)


そんな話、どこかで聞いたな。昨日食べてくれたのは、うーん……みんなで同じ鍋のものだったから、とか？あと、信頼してるアピールとか？

ま、いいや。確かに私は信頼に値するほどのことしてないし、しょーがないか！それほどキツイ環境に身を置いてたんだろうね。


(ま、楽になるに越したことはないし。)


別に、私のご飯食べて貰いたいわけでもなし。できれば人の作ったメシの方が美味しいし、作ってくれるなら有難くたーべよ。


「お前、時間大丈夫か？」


松田さんの言葉にハッと時計を見て『やっば！』と叫ぶ。ゆっくりしすぎた！あと10分で家出なきゃ！！


『美味しかったですご馳走様でした！』


パン、と手を合わせて、茶碗をもって席をたつ。


「あ、置いといてー。萩か松田が洗う！」

『アザーース！！』


いやーありがたやありがたや！！いやー、以外に同居人いる生活、いいかも！！単純？それだけしか取り柄がないもんですみませんね！！

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