検索窓
今日:3 hit、昨日:33 hit、合計:131,677 hit

ページ1

こちらからの要求はひとつ……。


『取り敢えず、お風呂はいってきてください!』

「……へ?」


萩原さんが、間抜けな声を出した。

だって君たちヤバいの!!景光さんは血糊だらけ、爆弾二人組も死ぬ直前だったから汗かいてそうだし、それに何より疲れてるだろうし。

狭い部屋!!男三人!!状況が状況!!二次元だろうがイケメンだろうが人間多少臭うんや!!!ごめんなんか!!ほんと!!

だが、まあ、疲れも取ってくださいってことでさ。


『風呂ためてるんでゆっくり浸かって疲れおとして来てくださいな。仲良しこよしで入ってくれても、こーたいばんこでもいいんで』


紙袋を放って投げる。
慌てたようにキャッチした松田さんが中を見て丸く目を見開いた。先程買ってきた衣服類やらなんやら。


「これ……買ってきてくれたのかよ?」

『安モンですしサイズ適当ですけど。まー別にパンツ一丁でうろつかれても問題ないんですけど、』

「いや問題あるだろ……」

『それなら残念ながらズボンまでは買わなかったんで、洗面所の上から2番目の棚のもの使ってください。バスパンとかジャージとかおっきめのやつ何枚か入ってると思うんで』

「お、おお……」


ぺらぺらと話す私に、景光さんが目を細めた。


「君は……俺たちのことを、本当に、受け入れるつもりだったんだな。」

『そっすね!』


へら、と笑うと三人とも気が抜けたように肩の力を抜いた。どこか、張っていた気を抜くように。


『じゃ、ご飯作っとくんで!……あ、さすがに景光さんの服は紙袋に入といてください。できれば捨てたいんですが。』


血糊だらけで穴が空いた自分の服を見下ろして苦笑いを浮かべた景光さんが「よろしく頼む」と軽く頭を下げた。

三人でわやわやと風呂に向かっていく。

でもやっぱ風呂……普通のサイズだから大人の男三人は厳しめかも……まぁそこら辺は上手くやってください。

ていうか景光さんのキャラが変わっててびっくりした。最初めちゃくちゃ怖かったんすよ……?ずっと「敵!!」みたいな目線でさ。


『問題は金銭面か……』


男三人。気持ち的には余裕だが、お財布的にあんまり余裕ぶっこいてられない。神様からちったあ貰えるだろうが、バイトでもしなきゃな。

あー、何か割のいいバイト、ないかなー。

5→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (635 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1576人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

むう(プロフ) - 続き楽しみです! (10月6日 23時) (レス) id: 0b84ecb32f (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になっていますが、これで終わりなのでしょうか? (6月15日 15時) (レス) @page12 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - 続き楽しみに待ってます! (2022年11月25日 19時) (レス) @page12 id: 48cafece7d (このIDを非表示/違反報告)
景璃(プロフ) - お、終わりですか!???!(´TωT`)可能であれば続き待ってます! (2022年3月15日 5時) (レス) @page12 id: 0eef4a91ab (このIDを非表示/違反報告)
- とっても面白いです。続きを楽しみにしてます。 (2021年12月8日 20時) (レス) @page12 id: 2e973fc2c9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もちチーズ | 作成日時:2019年3月25日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。