７ ページ8
瞬き一瞬で消えたAという女。
ふたり仲良くバッと外を見るとはるか遠くに女の背中が見えた。
｢……は？待って、いや、ねえだろ…？｣
コナンが、素を出してしまってることにも安室は気づかなかった。なぜなら、それどころじゃないからである。
いやいやいやいや待っておかしい何そのスピード。というかそれ以前に、｢何から｣逃げたんだ？
周りに目を走らせ、その瞬間、安室もコナンもザッと窓から距離をとった。
｢ちょ、なんでアイツが…？！｣
｢なんだってこんな真昼間からここらへんをウロウロしてるんだ！｣
───そう、ジンである。
黒塗りの車に素早く乗り込み、女が走っていった方向に物凄いスピードで走っていった。
突然なにかから逃げるように立ち去った女。
それを追いかけるように走り去るジン。
────と、いうことは？
｢｢黒の組織絡みか…！｣｣
安室もコナンも身体能力はクソ高い。そりゃもう高すぎてフロントガラスはゴリラ割り、スケボで空を飛ぶとつい笑っちゃうぐらい高い。
だが、その安室とコナンが動けないくらいのスピードだったのだ。
｢Aさん、だったよね？｣
｢……ええ。苗字は教えて貰えませんでしたね。まあ、そもそも本名かは分かりませんが。｣
｢外の監視カメラに顔が写ってると思うんだ。｣
察しろ、と言った目で見てくるコナンに、はあ、とひとつため息をつき立ち上がる。
監視カメラを確認し、店に入る時の顔写真をコピーする。え、なに？それアウトじゃないかって？僕は日本を守る警察さんです。モーマンタイ。
そして、今もあくせく働いてあるであろう部下の仕事を増やすために電話する。
｢───もしもし、風見か。調べてほしい事があるんだが……｣
ピ、と携帯を切り、コナンの方を見ると、遠い目をして窓の外を見たコナンがいった。
｢この盗聴器さ、一応、負荷100キロくらいはあるんだよね…｣
｢……。｣
｢でさ、さっき、あそこの角まで2秒もなかったと思うんだけどさ、30メートルくらいあるよね……｣
｢……。｣
安室の目も、ふと遠くなった。
だがしかし、二人とも探偵なのだ。
未知のものほど、興味はそそられる。
二人の目が、きらりと光った。
『まっじで怖え……』
逃げ切った先で1人呟く少女は、すぐにこの世界からおさらばできると思ってる。
この世界に暫くとどまらなければいけないことなど、まだ知らないのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1075人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
コリー - こんにちは！いっっつも見させていただいています！！（四週目）コナン編も、ワンピース編も、、、もう。この作品を描いて頂いて本当にありがとうございました！DS時代から見ていて、やっとTwitterをフォローできるようになりました！フォロー失礼します！！！ (2021年3月27日 13時) (
レス) id: e7c1f8a4e5 (このIDを非表示/違反報告)
こりー - こんにちは！いっつも楽しく読ませていただいています！（四週目）DSの頃から読んでいて、やっとスマホでみれて、Twitterをフォローできるようになりました！！こんな素敵な作品を作ってくださりありがとうございます！！！ (2021年3月27日 13時) (レス) id: e7c1f8a4e5 (このIDを非表示/違反報告)
鬼灯 - 44pの蘭が欄になってるよ (2019年5月1日 23時) (レス) id: c9fba58961 (このIDを非表示/違反報告)
緋真 - もちチーズさん» 普段運転してますが、一度目は全然気づきませんでしたよ。気づけてよかったです。もちチーズさんの作品全部大好きです。ほかの作品も読み返しつつ、気長に更新お待ちしてます。頑張ってください！ (2019年2月20日 9時) (レス) id: 84b82eb61d (このIDを非表示/違反報告)
もちチーズ(プロフ) - 緋真さん» ご指摘ありがとうございます！！すいません、そうですね(^^; 車のことあんまりわからないので、ご指摘いただけて助かりました。 本当にありがとうございました！ (2019年2月19日 22時) (レス) id: f92a4b6f45 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もちチーズ
| 作成日時：2019年1月14日 12時
