ジャージ系JKはトリップ先でゆるーく頑張る【名探偵コナン】

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『あ、はは……どうも。』


ダラダラと冷や汗が流れる。前にはちょこんと座って笑っているコナンくん。横には長い脚を組んで頬杖をつきながらニコリと笑う金髪イケメン。

なんだこれ、なんでこんなに緊張感漂ってるんだ。怖いぞこのふたり。


「先程の事情聴取、代わりにさせていただきました。」

『そ、それはご迷惑をおかけしました…すみません。』

「んーん、慣れてるからいいよ！」


さすが死神！とは言わんでおこう。怖い。

敵と戦うとかならひたすら力を使えばいいけど、こういうのマジ無理。膝に手を置き二人と目が合わないようあさっての方向を見る。


どうにか逃げれないもんか、とサッとあたりに目を走らせた瞬間、金髪イケメンがそれを制するように言葉を発した。


「僕の名前は安室といいまして、ここで店員をしています。まだシフトに入る前なのですが……偶然姿をお見かけしまして。ところで、貴女のお名前は？」

『あー……名乗るほどのものでは。』

「お名前は？」

『A、といいマス……』

「Aお姉ちゃん、さっきコンビニで凄かったねー！」

『……少々、武術を、嗜んでおりまして…』


なんで私はさっきあんなことしてしまったんだろう。苦しい、苦しいぞ。っていうか………もう、これ、開き直っちゃう？？まあ別にこの世界の住民にどう思われようが？？別にいいしーー？？


「そうですか、武術は何を？」

『いろいろ、ですね。』

「色々ですか…」

ちらりと二人がアイコンタクトを交わす。
いい気はしないな、と思う。あからさまなのだ、全てが。まあ私が怪しいのは、分かる。けども。

私の理想はルフィ。つまり……分かるやろ？思ってることあるんなら言ってくれ！ぶつけてくれ！！心理戦は苦手なんだ！！！


横で、安室さんが少し動いた。ほんとうに、さりげなく。まあ普通だったらわからないレベル。


はあ、とため息を吐く。



────それに、さあ。



『犯罪者ってどう思いますー？』

「捕まるべきですね。」

「うんうん」


ですよねえ？ねえ、名探偵くんと警察さん？



『私もそう思いますー。一国全員殺しちゃおう☆みたいなのってダメですよねー』



は、と二人の口が開く。いやあ、さっきまでその現場にいたもんだからさぁ、ねえ？



『でも、"盗聴"も犯罪なんじゃないんですかぁ？』



ニコリと笑って鞄に滑り込まされた黒い機械を机の上にダン！と置く。……ありゃ、つい力が篭もりすぎて粉砕しちゃった！ゴメンネー。

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