ジャージ系JKはトリップ先でゆるーく頑張る【名探偵コナン】

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おーおーさっさと戻ってください。立ち去る安室さんの後ろ姿をみて「ほんとイケメン」と園子が呟く。


「そういえばAから恋愛の話とか聞いたことないけど、いい人いんの？」

『いるように見える？？』

「みえない。」

『うわ、これはこれで腹立つな。ってゆーか君たちはどーなの？』

「あたしにはメチャクチャ強い彼氏がいるし、蘭には旦那がいるわよー！」

『え、まさかの既婚者……？』

「もう園子ったら！」


あーなるほど工藤新一くんですもんね。そりゃあ旦那だわ。なんたって同居してるし。


「恋バナですか、女子高校生ですね。」


すると、園子の注文した半熟ケーキを持ったきた安室さんが、「お待たせいたしました」と、皿をテーブルに起きながら楽しそうな声を出した。


「この子、恋愛なんてキョーミないって感じで！気飾れば化けると思うんだけどなぁ」

「おや、Aさんは好きな人はいないんですか？」


唐突に恋バナに混ざる成人男性。いやどっか行けやコノヤロウとは言えない私。


『残念ながらいませんねー』

「では、好みのタイプは？」


ニコリ。最上級のイケメン顔で微笑む安室さん。見覚えあるゥ〜〜クザンさんが女の人口説く時＆ローが勧誘してくる時の顔〜〜！

コイツ、ハニトラ……とまではいかなくても、顔の良さを使って仕掛けてくるということはまだなんか疑ってんのか？？？あ、そういえばコナンくんを私の件で呼び出してたっけ？



『ん〜〜〜好みのタイプはー……』


せーぜー素直に答えてやろうじゃないか。
まさか私が答えると思っていなかったのか、蘭と園子が興味津々で身を乗り出してきた。

それに合わせて安室さんも「ほう」と面白そうに、こちらをじっと見てくる。

まずは、身体的特徴からいくか？


『黒髪でー……いっつも帽子被ってて……あか────』
「は？」
『えっ』


赤い服着てて、って言おうと思ったらなんかドスの効いた声に遮られた……何今の誰の声……？え、安室さん……？？素か？素が出たのか？え、どのタイミングが不味かった？

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