( 7 )某喫茶店にゴーッ ページ42
『ねっむ……』
蘭は、授業中眠そうに目をこするAを横目で見た。
最近……というかコナンくんが、「Aさんと事件に遭遇した!」と言ってた日くらいから、ずっとだ。
( もしかして、事件のショックで…?)
詳しい事件の内容は聞かなかったけど、Aは田舎の方から転校してきたと言っていたし、東都は事件が多すぎる、恐ろしいわ、と零すこともあったから、きっとそういう事件には慣れてなくて、あんまり眠れてないのかも。
『事件と遭遇したくないんで帰りますぅ、というわけでアデュー!』
とのことで、助っ人頼まれた時以外は、さっさと帰ってしまうA。
昼食は蘭と園子と食べているのだが、Aは友達が多い。この前、ほかのクラスの女子と話している時聞こえてきた会話で、気になることがあった。
『なんかもう夢にまで出てくるわけ。血がぶしゃあってなって目が覚めんの。』
「影響されすぎでしょ!」
相手の女の子はけらけら笑っていたけど、蘭は心配になった。
「……ってことがあって。やっぱりそんなにショックが大きいのかなぁ……」
「Aさん最近どう?」と聞いてきたコナンにそう言うと、コナンは考え込むように顎に手を当てた。
「うーん、別に血が流れるような事件じゃなかったんだけどな………やっぱり、Aさんは、」
「え?なに?」
コナンがなにか呟いたが、なんと言ったかがよく分からず、蘭は聞き返した。
すると、パッと顔を上げたコナンは、なんでもない、と首を横に振って、そうだ!と声を上げた。
「Aさん美味しいものが好きなんでしょ?じゃあポアロに連れてきてみたらどうかな!ハムサンドすっごくおいしいし、安室さんっていうイケメンもいるしね!」
「んー……そうね!A、美味しいものにすぐ釣られる節があるからいいかもしれない!ありがとう、コナンくん!」
「いーえ!」
コナンくんが、ニコッと笑った。
でもA、イケメンとかにはあんまり興味なさそうだなぁ。でも安室さん、人の話を聞くのもすごくうまいし、安室さんのシフトが入っている時にでも連れて行ってみようかなあ。
そう思った蘭は、Aをどう誘おうか、と考え始めた。
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コリー - こんにちは!いっっつも見させていただいています!!(四週目)コナン編も、ワンピース編も、、、もう。この作品を描いて頂いて本当にありがとうございました!DS時代から見ていて、やっとTwitterをフォローできるようになりました!フォロー失礼します!!! (2021年3月27日 13時) (レス) id: e7c1f8a4e5 (このIDを非表示/違反報告)
こりー - こんにちは!いっつも楽しく読ませていただいています!(四週目)DSの頃から読んでいて、やっとスマホでみれて、Twitterをフォローできるようになりました!!こんな素敵な作品を作ってくださりありがとうございます!!! (2021年3月27日 13時) (レス) id: e7c1f8a4e5 (このIDを非表示/違反報告)
鬼灯 - 44pの蘭が欄になってるよ (2019年5月1日 23時) (レス) id: c9fba58961 (このIDを非表示/違反報告)
緋真 - もちチーズさん» 普段運転してますが、一度目は全然気づきませんでしたよ。気づけてよかったです。もちチーズさんの作品全部大好きです。ほかの作品も読み返しつつ、気長に更新お待ちしてます。頑張ってください! (2019年2月20日 9時) (レス) id: 84b82eb61d (このIDを非表示/違反報告)
もちチーズ(プロフ) - 緋真さん» ご指摘ありがとうございます!!すいません、そうですね(^^; 車のことあんまりわからないので、ご指摘いただけて助かりました。 本当にありがとうございました! (2019年2月19日 22時) (レス) id: f92a4b6f45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちチーズ | 作成日時:2019年1月14日 12時