ジャージ系JKはトリップ先でゆるーく頑張る【名探偵コナン】

（ ６ ）大型家電高い ページ33

次の日、休みだったこともあって、私は近所のショッピングセンターを訪れていた。

なぜって……？もちろん洗濯機だよ！！！


くっそ許さねえ。なぜネットに入れなかった私。なぜ仕掛けた少年。ブツブツと内心文句を垂れながら、家電コーナーでウロウロしていると、不意に後ろから声がかかった。


「あれ、Aさん？」

「偶然ですね。昨日ぶりです。」


……振り向くまでもなく、わかる。


なんっでっっ、いるんだよおおお！！！


すう、と息を吸って何事もないかのように振り返ってニコリと笑った。


『コナンくんに沖矢さん、こんちはー。』

「お買い物ですか？」


首を傾げる沖矢さん。そうだよ！！私のせいだけど原因はそこのボウヤの盗聴器だから！！絶許。


『洗濯機が壊れてしまって……おかげでしばらくはジリ貧生活ですよ。あー苦しい苦しい』


うっとコナンくんが呻く。罪悪感を煽ってくスタイル〜。だがしかし見た目が可愛いのでこっちの心が痛むっていうね〜〜。結局世の中顔なんじゃあ〜。

けっ、という顔をする私を見て、沖矢さんは同情するような表情を作ってみせた。


「それは災難でしたね」

『ほんっっっとにですよ』


他人事のように同情するなら金をよこせください。Youらのせい。子供に金をたかるのはアレなんで成人男性で国家機関という定職についた沖矢さんもとい赤井さんよ、金くれ。嘘だよ。そこまで卑しくないよ。

あー、てかそろそろほんとにバイトすっかなー。でもな、戸籍とかあやふやだし事件に巻き込まれるのも面倒いしなぁ。できるだけ家に引きこもりたい。

何度も言うようだが、私がワンピ世界でエネルギッシュに動きまくってたのはあの世界とあそこにいる人達を心底愛してたからである。

私なんて、そんなもんだ。


『そういえばコナンくんと沖矢さんは仲良しなの？』

「うん！僕の親戚のお兄ちゃんの家に居候してるんだ！」


あーそんな設定みたことあるわー。工藤宅に住んでんだっけ？？だがしかしこの二人の関係がよくわからない私。まあどーでもいいけどさ。


『へーえ。てか居候しててポイポイ人呼んじゃだめっすよおにーさん！』


笑いながらそう言うと沖矢さんが微笑む。


「家主は不在で私一人なので。」


ッハァーーー！アメリカンな考え方なことで！横でコナンくんも引き攣った笑い浮かべてんじゃねーか！そーいうのが目的じゃないのは分かるけど、言ったらボロを出す気しかないので辞めときますね！もうパリピこあいね！！

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