検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:4,422 hit

アルバイト3回目 ページ5

買い出しの途中。

私は先程の安室さんとの
秘密のやり取りを思い出す。


―少し前―

「あと、君は僕の密偵になる気はないかい?」

突然、彼は安室という男から私のよく知った
『バーボン』という男になった。

「それは・・・出来かねます」

そう答えると彼は、そうか。

と少々皮肉そうに笑った。


―現在―

これでも、あの『ベルモット』の
身辺警護者だ。

そういう誘いは別からも何度も受けているし
その分、何度も断っている。

それだけ、私は彼女に感謝しているのだろう。

・・・何とも皮肉な話だ。

昔、私の家族が他界した原因は
彼女の所属する組織にあるというのに。



「ただいま戻りました」

ポアロに帰ると、先程のお客様達は
いなくなっていた。

「やぁ、おかえりなさい」

彼は安室透に戻っている。

「これ、小麦粉です」

「ありがとう」

できれば、私がここでアルバイトをしている間は
平穏であって欲しいんだけどなぁ・・・

まぁ、そんな事は絶対にあるわけが無くて。

アルバイト3回目→←アルバイト2回目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.4/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
14人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紅雪 | 作成日時:2019年8月23日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。