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「だいたい何であのアメリカ人がこの飛行機に乗ってんだよ。あんたと〈 ひまわり 〉の護衛は空港までだろ?
日本まで来る必要ねーじゃねーか!」
園子と戯れていれば、不意にそんな声が聞こえて来た。
言わずもがな声の主は新一。
「契約ではアメリカでの護衛となっている。だが、キッドが〈 ひまわり 〉を狙っているとわかった以上、放っておくわけにはいかない」
『!!……か、かっくいぃ…』
メガネを指で押し上げたチャーリー警部が凄いカッコよく見えた。
次郎吉さんも同じだったのか、がはがは笑っている。
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NO side
同時刻
羽田空港国際線ターミナル
そのラウンジでは、小五郎___七人目のサムライが他の警部と一緒に次郎吉の到着を待っていた。
まァ、正確に言えば〈 ひまわり 〉のだけれど。
関係者しか入ることの許されないこの部屋は、滑走路が一望できた。その窓際に立っていた小五郎の手中にある一枚の写真。
それは、次郎吉のプライベートジェットの写真だった。
「おいおい。キッドに狙われてるかもしれねーってのに、何でこんなド派手な飛行機にしちまったんだ」
「我々警察も目立たないようにしろと言ったんだが、単なる輸送じゃなく宣伝を兼ねているらしい」
「そいつを止めんのがお前の役目だろうが、
___
彼は睨みつけて来た小五郎にため息を吐く。
「あの
「……ま、仕方ねーか」
二人仲良く肩をすくめた。
すると、背後から「へぇ〜」という子供の声が。
声の主は___
彼はカウンターによじ登り、飛行機の写真を見ていた。
「これに乗って帰ってくるんだね。〈 ひまわり 〉もこの飛行機に乗ってるの?」
コナンがたずねると、小五郎は忌々しそうにコナンの襟を摘んで、持ち上げた。
「ったく!毎回毎回、何でおまえがついてくんだよ!!」
「仕方ないじゃない。次郎吉さんがコナン君も一緒にって言ったんだから。ね〜っ」
コナンと一緒に来ていた
小五郎は、不機嫌ながらも襟を摘んでいた手を離した。
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すずな - ホワホワさん» ありがとうございます☺️ 頑張ります…! (8月24日 11時) (レス) id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
ホワホワ - 更新頑張ってください!待ってます!続きが楽しみです〜! (2023年4月2日 18時) (レス) @page8 id: da0f77ded3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すずな | 作成日時:2022年10月25日 0時