帰ってきた少女は、愛されていた『業火の向日葵』

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怪盗キッドが去った後＿＿＿＿

廊下に残されたチャーリー、そして駆け付けた次郎吉や園子らは呆然と割られたガラスを見つめていた。



＿＿＿＿カツカツ、カツ…

背後から近づいてくる足音には誰も気づかない。



「お困りのようですね」



次郎吉の横を颯爽と通り過ぎた人物はそう、声をかけた。
……現れたのは帝丹高校の制服を着た工藤(くどう)新一(しんいち)だった。



「なぜ、うぬがここに……！？」



驚きを隠そうともせず次郎吉は訊ねる。



「キッドが〈 ひまわり 〉を狙っていると聞いたものですから。
＿＿＿＿＿＿よかったら協力させてください」



新一はフッと笑みを一つ。
それと同時にどこか挑戦的な目を次郎吉に向けた。




『次郎吉さん、私も彼と似た理由で馳せ参じました。日本からでも良かったのですが、急遽
怪盗キッドの乱入(イレギュラーな事態)がありましたので』




急に聞こえた声にその場にいた全員が振り返ると園子の隣に佇んでいる人影が一つ。



『ジャパニーズ魂です』



＿＿＿Aの姿があった。



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