検索窓
今日:126 hit、昨日:180 hit、合計:12,755 hit

七本のひまわり ページ14

-
緊急着陸
-


コントロールが難しい状態のプライベートジェット
乗客全員、無事に到着出来るように祈っていた


-
NO side



空港内では、緊急警報とアナウンスが幾度も流されていた。
合わせて、誘導路にいる飛行機が移動し始め、消防車や特殊車、救急車が次々とA滑走路に向かっている。



《お客様にお知らせします。ただいま緊急着陸のため全ての離着陸は見合わせており……》



ターミナルにいる人々が足を止め、アナウンスを聞いている中でコナンや小五郎たちは人々の間を駆け抜けて、国際線ターミナルへと向かった。


-


いよいよプライベートジェットは雲海を抜けた。
目先には海が見えて、その先には空港が見える。

不安定な高度を彷徨っていた機体は、さっきから急降下し始めた。



『……機長さんたち…頑張れ___』



今一番神経を尖らせながら、この状況に抗っているのは彼らだ。
それを信じる。私には、それくらいしか出来ないのが悔しい。



「きゃあ!!」



機体が立て続けに揺れる。
恐らくだけれど、着陸態勢に入り始めたんだ。



「蘭……助けて……ッ」

『……園子___』



不安気な園子の消えてしまいそうな声に、私も瞼を閉じた。
___どうか、皆で無事に…


-
NO side



「どいて!どいて!!」



コナンは搭乗ゲートにごった返す人々の間をすり抜け、A滑走路を目指していた。
視界に入ってきたのは、〈 ひまわり 〉が描かれた飛行機がふらつきながら降下してくる様子だった。


その時、飛行機の高度は着陸するには高過ぎていた。
また、向かう先にあるのは、A滑走路ではなく……ターミナルに近い滑走路だった。

第四エンジンから煙を上げる飛行機は、蛇行しながらも滑走路へと入った。
機体は右に傾いており、不安定な状態。

それにより、滑走路を外れてゲートのある左側へと機体は流れてしまった。


止めなければ。

操縦している彼らは、それだけに焦点を当てる事にした。
三基のエンジンカバーが開いて、噴射が前向きに変わる。

別の飛行機に衝突しながらも突き進む飛行機の先には___悪戯なのか、国際線のターミナルがあった。



《国際線ターミナルにいらっしゃるお客様はすぐに避難してください。危険です!》



アナウンスの最中、コナンだけが足を止めた。



-

▽→←▽



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
94人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

すずな - ホワホワさん» ありがとうございます☺️ 頑張ります…! (8月24日 11時) (レス) id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
ホワホワ - 更新頑張ってください!待ってます!続きが楽しみです〜! (2023年4月2日 18時) (レス) @page8 id: da0f77ded3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:すずな | 作成日時:2022年10月25日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。